【チーム採点・寸評】
レアル・マドリー 6.5
スローなスタートを切ったものの、モドリッチがペースを上げはじめた25分すぎから徐々に中盤を支配し、クラブ・アメリカを最後まで寄せ付けなかった。得点を奪ったのは前半と後半のロスタイム。圧倒的な強さを見せつけたわけではないが、勝負どころを逃さない抜け目のなさはさすがと言うしかない。
【レアル・マドリー|採点・寸評】
GK
1 ケイラー・ナバス 6
危険な場面はほぼ皆無で、GKとしての見せ場は少なかったが、遠目から撃ち込まれるシュートに冷静に対応するなど最後までノーミスを貫いた。
DF
2 ダニエル・カルバハル 5.5
守備では危なげない対応を見せたが、絶妙な縦のコンビを見せる“相棒”ベイルの不在が影響してか、攻撃面では物足りなさを残した。ときおり繰り出したオーバーラップも、クロスの精度が低く決定機にはつながらず。
5 ラファエル・ヴァランヌ 6.5
ディフェンスリーダーとして最終ラインに君臨。その役目を十分に果たした。超人的なフィジカルだけに頼らないクレバーなディフェンスに、成長を感じさせた。
6 ナチョ 6
コンディション不良で欠場したS・ラモスの代役として無難な働き。マルセロが攻め上がったスペースをケアしつつ、正確なフィードでカウンターの起点にも。
12 マルセロ 6.5
リーガでの好調を維持。左サイドで果敢に上下動を繰り返し、自慢の攻撃性能を遺憾なく発揮した。鋭い飛び出しからのインターセプトも光る。
MF
8 トニ・クロース 6.5(72分OUT)
ケガによる長期欠場のブランクをほとんど感じさせない安定したプレーで、マドリーの攻撃を司った。前半ロスタイムには鮮やかなスルーパスでベンゼマのゴールをお膳立て。
14 カゼミーロ 6
最終ラインの前に陣取り、的確な判断で敵の攻撃の芽を摘みまくった。広範囲にかけてプレスを仕掛けるなど、コンディションの良さをうかがわせている。
19 ルカ・モドリッチ 7.5
MAN OF THE MATCH
守備に徹する様子見の序盤を経て、25分を過ぎたあたりからミッドフィールドで圧倒的な存在感を見せ始める。縦方向への推進力に優れたMFは、正確なパスと巧みなスペース使いで、単調で直線的になりがちなマドリーの攻撃に幅と奥行きをもたらした。