【ミラン番記者】本田圭佑はほとんど「空気」。今後もそれが変わる兆候はない…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年11月04日

新たなオーナーと首脳陣は本田をどう評価するのか?

今シーズンの先発出場はこのジェノア戦のみ。まるでユースから昇格したばかりの若手選手のような扱いだ。写真:Alberto LINGRIA

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 だから本田は、当惑しながらも結局はチームメイトに練習でインスピレーションを与えるだけで満足しなければならない。今シーズンの彼はほとんど「空気」と同様で、この先もそれが変わる兆候がない。
 
 ここまでの11試合で出場したのは3試合、そのうちスタメンとしてプレーしたのはたったの1試合。まるでプリマベーラ(U-19チーム)からトップチームに上がってきたばかりの若手のような扱いだ。30歳のプロ選手にも、250万ユーロ(約3億円)の高年俸を貰っている選手にも思えない。ミラン入団4年目にして、間違いなくもっとも苦しい状況に置かれている。
 
 いま始まったことではないが、やはり色々と熟考すべき時だ。自分についても、今後についても、そしてオーナーが変わる予定のミランというチームについても……。
 
 ミランの株式譲渡でシルビオ・ベルルスコーニと合意に至っている中国コンソーソアムは、その正式調印を11月20日のミラノ・デルビーまでに完結させたいと考えている。中国人たちに次期CEO&GDに指名されたマルコ・ファッソーネは現在、中国で最後の詰めを行なっている最中だ。
 
 とはいえ、売買が本当に終結するのは、デルビーの後、つまり11月末から12月初旬にかけての間というのが大方の見方だ。
 
 全てが完了すれば、新チーム構想もはっきりと分かるだろう。新生ミラン誕生後の最初の移籍市場となる来年1月のメルカートで誰を獲得し、誰を放出するのかも。
 
 2017年6月で現行契約が満了する本田を、新たなオーナーと首脳陣はどう評価するのか。そして、本田はそれに対してどうリアクションするのか。とても興味深い。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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