CL初陣で味わった落胆。岡崎が語った“まさかのベンチ外”の自己分析

カテゴリ:海外日本人

松澤浩三

2016年09月16日

半年以上ゴールなしも、「また頑張ります」と巻き返しを誓う。

あの鮮烈なオーバーヘッド弾から無得点が続く岡崎。新戦力が加わり、FW陣の層が厚みを増し、ポジション争いも激化しているが「チャンスはある」と前を向いた。 (C) Getty Images

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 そんな監督の意思により、チーム合流後、早速先発起用されたスリマニ。デビュー戦となったこの試合で得点に絡むことはなかったが、ボールタッチは柔らかく、ポストプレーも巧くこなしていた。
 
 リャド・マハレズら他の攻撃陣とのプレーもスムーズで、スリマニがピッチから退く際、ヴァーディーが拍手を送るその姿は、エースが新たな“相棒”として認めたことを感じさせた。
 
 一方、昨シーズンからパートナーを務めてきた岡崎は、3月14日のニューカッスル戦で挙げたセンセーショナルなオーバーヘッドのゴール以来、半年以上に渡って無得点だ。
 
 パスを期待されるFWと言えば聞こえは悪くないが、ラニエリ監督が今夏、FWのテコ入れに必死だったのは、前線ではヴァーディー以外に頼れるゴールゲッターがいなかったからだろう。言い換えれば、岡崎がコンスタントに得点していれば、避けられた状況だったかもしれない。
 
 ベンチを外れたからと一喜一憂すべきではないかもしれないが、昨シーズンは戦力を温存するためにベンチ外となったリーグカップの2試合以外は、リーグとカップの全試合でスカッド入りしてきた。それだけに岡崎は、「一気に突き落とされたような」気持ちだったという。
 
 それでもまだシーズンは始まったばかりである。岡崎自身が「チャンスもあるし、こんなに試合が多くあるのに、気持ちを落とすのが一番もったいない」と話すとおり、巻き返しを図る時間は十分に残っている。
 
 プレミア2年目にして味わった試練。それを乗り越えるためには、30歳のベテランは何をしなくてはならないか心得ている。
 
「明日からまた頑張ります」。そう言ってスタジアムを去る岡崎は、念願のCLの舞台に立つために、必死に自分を奮い立たせていた。
 
文:松澤浩三
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