クラブ史上初のCLの舞台で戦うレスターのメンバーから、注目の岡崎はメンバー外となり、2トップ一角には今夏の移籍市場最終日に獲得したアルジェリア代表FWのスリマニが入り、ヴァーディーとコンビを形成した。
試合は、立ち上がりからロングボールを中心に攻撃を組み立てるレスターがファーストチャンスをものにする。
5分、敵陣深い位置からのスローイングで、L・エルナンデスがペナルティーエリア内に投げ込む。これを処理しに飛び出した相手GKのビュテルが目測を誤ると、逸れてルーズになったボールをオルブライトンが詰めて先制に成功した。
開始直後に待望のCL初ゴールを挙げて、幸先よくリード奪ったレスターは、そこから中長距離のボールを使ったワイドな展開から得点機を窺った。
そして29分、ヴァーディーが倒されてゴール前でFKを獲得すると、これをマハレズが、サイドネットに直接突き刺して、追加点を奪った。
その後もボールを支配したレスターは守備でも相手の枠内シュートを0に抑え、危なげない戦いで前半を折り返した。
後半に入ってからレスターは前半以上に前線からハイプレッシャーをかける。すると、この執拗なチェイシングが得点に呼び込む。
60分、相手のバックパスをさらったヴァーディーがカウンターを仕掛け、一気に加速してペナルティーエリア内に侵入すると、相手GKビュテルに倒されPKを獲得。これを再びマハレズが沈めて、3-0とブルージュを突き放したのだ。
3点差をつけたレスターは70分にヴァーディー、80分にはマハレズと、ここまで公式戦全試合フル出場をしていた主力二人を休ませる余裕を見せる。
その後はポゼッションを捨てて守勢に回ったレスターだが、隙を見ては途中出場のムサとグレイのスピードを利した鋭いカウンターから得点機を創出するというゲームプラン通りに試合を進行した。
結局、試合は3-0で終了。レスターは最後までベルギー王者の追撃を許さず、クラブ史上初のCL参戦という偉業を見事に大勝で飾ってみせた。
次節は、9月27日(現地時間)にグループ最大の難敵と言われるポルトをホームに迎えての一戦となる。
初の欧州の舞台で上々のスタートを切ったレスターがCLの常連ポルトを相手にいかなる戦いをするのか。開幕節はメンバー外となった岡崎の起用法とともに注目だ。
