「まさかのベンチ外」と苦笑いの岡崎が語ったFWとしての葛藤。
先発出場したのはエースのジェイミー・ヴァーディーと新加入のイスラム・スリマニ。妥当といえば妥当な選択だった。
指揮官のクラウディオ・ラニエリは2900万ポンド(約37億7000万円)というクラブ史上最高の移籍金でやってきた男を、これまで結果を出していない岡崎、レオナルド・ウジョア、そしてアフメド・ムサより高い優先順位に置いたわけだ。
この試合でスカッド入りしたFWは、この2トップと控えに入ったウジョアとムサの4人だ。前者は62分にスリマニと、後者は70分にヴァーディーに代わり途中出場し、FW陣は全員にプレータイムが与えられたことになる。
試合後のラニエリ監督は「シンジは怪我ではない。(先発選手の交代は)戦術的な理由だ」と話した。現在のチームのファーストチョイスは「分からない」と前置きしたうえで、次のように説明した。
「私にとって、5人のFWがいるのは多くの選択肢があるという面で重要だ。岡崎をベンチに入れられなかったことはとても悲しい。わたしが彼をどれほど好きか知っているだろう。
初出場のスリマニがどれだけやれるか分からないから、彼に代わる選手も必要だった。セットプレーで背の高い選手が欲しいからウジョアを選んだ。ウインガーもしくはヴァーディーを代えたければ、ムサもいる。ベンチ外でスタンドに選手を置かなければいけない時、私は本当に悲しいんだ」
言うなれば、この試合で岡崎の居場所がなかったことになるのだ。
試合後、岡崎はわざわざ記者と話をすべくミックスゾーンに顔を出してくれた。予想し得なかったこの状況に、自分の思うところを打ち明けたかったのかもしれない。
第一声から「まさかのベンチ外」と苦笑いで話し始めた岡崎は直近のリーグ戦3戦連続先発出場をしていただけに「自分はずっと出ていたし、まあ、最悪サブかな」と考えていた。しかし、実際は出場する可能性も与えられない、スタンド観戦だった。
選手にメンバーが発表されたのは、試合開始の約2時間前。「正直、外れたと分かった瞬間は本当に落胆しました。せっかくのCLなのに、もしかしたら出られるかもしれないっていうとこまで来ているのに、まさかベンチ外で一切出られないことが確定。やっぱりきついです」と心情を吐露した。
それでも、持ち前のポジティブシンキングで精いっぱい前を向いた。指揮官が自分をどのような選手として考えているのかが、再認識できたというのだ。岡崎いわく、指揮官が求めているのは「現状維持」である。
「例えば自分がリバプール戦でロングシュート打ったんですけど、そのシーンについても監督は『お前は打つな』『お前は昨シーズン、あそこでパスを出して余計なことをしなかった』みたいな感じ。色気づいているじゃないけど……」
しかし、それは選手としての成長を求め続ける岡崎にとっては葛藤であり、何よりFWとしての自負もある。
「俺はもっと欲があるじゃないですか? でも監督がたぶん、現状維持で良いみたいなところだと思っている。そういうところで自分が余計なことしたわけじゃないけど、やっぱりもっと上に行きたいという気持ちがある。そういう意味では監督がそういうところを見ているんで、ベンチ外にされたっていうのは自分が悪いっていうわけじゃなくて、監督の意志だと思う」
指揮官のクラウディオ・ラニエリは2900万ポンド(約37億7000万円)というクラブ史上最高の移籍金でやってきた男を、これまで結果を出していない岡崎、レオナルド・ウジョア、そしてアフメド・ムサより高い優先順位に置いたわけだ。
この試合でスカッド入りしたFWは、この2トップと控えに入ったウジョアとムサの4人だ。前者は62分にスリマニと、後者は70分にヴァーディーに代わり途中出場し、FW陣は全員にプレータイムが与えられたことになる。
試合後のラニエリ監督は「シンジは怪我ではない。(先発選手の交代は)戦術的な理由だ」と話した。現在のチームのファーストチョイスは「分からない」と前置きしたうえで、次のように説明した。
「私にとって、5人のFWがいるのは多くの選択肢があるという面で重要だ。岡崎をベンチに入れられなかったことはとても悲しい。わたしが彼をどれほど好きか知っているだろう。
初出場のスリマニがどれだけやれるか分からないから、彼に代わる選手も必要だった。セットプレーで背の高い選手が欲しいからウジョアを選んだ。ウインガーもしくはヴァーディーを代えたければ、ムサもいる。ベンチ外でスタンドに選手を置かなければいけない時、私は本当に悲しいんだ」
言うなれば、この試合で岡崎の居場所がなかったことになるのだ。
試合後、岡崎はわざわざ記者と話をすべくミックスゾーンに顔を出してくれた。予想し得なかったこの状況に、自分の思うところを打ち明けたかったのかもしれない。
第一声から「まさかのベンチ外」と苦笑いで話し始めた岡崎は直近のリーグ戦3戦連続先発出場をしていただけに「自分はずっと出ていたし、まあ、最悪サブかな」と考えていた。しかし、実際は出場する可能性も与えられない、スタンド観戦だった。
選手にメンバーが発表されたのは、試合開始の約2時間前。「正直、外れたと分かった瞬間は本当に落胆しました。せっかくのCLなのに、もしかしたら出られるかもしれないっていうとこまで来ているのに、まさかベンチ外で一切出られないことが確定。やっぱりきついです」と心情を吐露した。
それでも、持ち前のポジティブシンキングで精いっぱい前を向いた。指揮官が自分をどのような選手として考えているのかが、再認識できたというのだ。岡崎いわく、指揮官が求めているのは「現状維持」である。
「例えば自分がリバプール戦でロングシュート打ったんですけど、そのシーンについても監督は『お前は打つな』『お前は昨シーズン、あそこでパスを出して余計なことをしなかった』みたいな感じ。色気づいているじゃないけど……」
しかし、それは選手としての成長を求め続ける岡崎にとっては葛藤であり、何よりFWとしての自負もある。
「俺はもっと欲があるじゃないですか? でも監督がたぶん、現状維持で良いみたいなところだと思っている。そういうところで自分が余計なことしたわけじゃないけど、やっぱりもっと上に行きたいという気持ちがある。そういう意味では監督がそういうところを見ているんで、ベンチ外にされたっていうのは自分が悪いっていうわけじゃなくて、監督の意志だと思う」