現地番記者も予想できなかったまさかのメンバー外。
青天の霹靂というと多少大げさな表現かもしれないが、予想外の展開だったのは間違いない。
チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージ第1節、対クラブ・ブルージュ戦。昨シーズン、奇跡を実現したレスターへのご褒美のひとつが、この欧州サッカー最高峰の舞台である。岡崎慎司はこの瞬間を心待ちにしていた。
ただ、日本にいる時から憧れていたわけではなかった。欧州で実際にプレーするようになり、徐々に具体的な目標として考えるようになったステージだ。
自分のレベルがどれほどなのかを確かめられる場所。だからこそ「本当に使ってほしいなと思う」と、先週のリバプール戦後には目を輝かせていた。
迎えた9月14日(現地時間)のクラブ・ブルージュ戦。CL公式ウェブサイトが発表したレスターのスカッドの中に、岡崎の名前が見当たらなかった。サブとして入っているのかと何度も目を凝らして確認したが、背番号20はどこにもないのである。
ベンチ外が明らかになると、クラブ・ブルージュのプレスラウンジの日英の両報道陣がソワソワしているのが分かった。懇意にしている英国人記者が次々と声をかけてくる。「シンジは怪我をしたのか?」。そのたびに、「そんな情報は入っていないが……」と答えるのが精いっぱいだった。
筆者も、試合前日の記者会見に参加していたレスターの地元紙『Leicester Mercury』のレスター番、ロブ・ターナーとジェームス・シャープ両記者に逆取材をした。
「昨日の時点では、クラウディオ(ラニエリ監督)は誰を先発させるかを考えていると話していた。当然、シンジも先発候補として挙げていたし、相変わらず褒めていたのだが」(ターナー記者)
「怪我なんて話は聞いていない。あったとしたら当日だろうけど、親しい広報とメンバー発表の直前に話をしたばかりだが、何も言っていなかったよ」(シャープ記者)
我々日本人記者団のみならず、英国人記者たちにとっても岡崎のベンチ外は想定外の結果だったのだ。
試合直前に記者席へ移動しようとすると、ちょうど他のベンチ外の選手たちとともにスタンドにやってきた岡崎と目が合い挨拶をした。
開始直前でサポーターのチャントがこだまし、周りはうるさい。だが大声で「怪我したの?」と聞くと、岡崎は首を振り、声は聞こえないが「外された」といったのが、口の動きで分かった。
懸命に笑顔を作ろうとするその顔には、ショックの表情が浮かんでいた。
チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージ第1節、対クラブ・ブルージュ戦。昨シーズン、奇跡を実現したレスターへのご褒美のひとつが、この欧州サッカー最高峰の舞台である。岡崎慎司はこの瞬間を心待ちにしていた。
ただ、日本にいる時から憧れていたわけではなかった。欧州で実際にプレーするようになり、徐々に具体的な目標として考えるようになったステージだ。
自分のレベルがどれほどなのかを確かめられる場所。だからこそ「本当に使ってほしいなと思う」と、先週のリバプール戦後には目を輝かせていた。
迎えた9月14日(現地時間)のクラブ・ブルージュ戦。CL公式ウェブサイトが発表したレスターのスカッドの中に、岡崎の名前が見当たらなかった。サブとして入っているのかと何度も目を凝らして確認したが、背番号20はどこにもないのである。
ベンチ外が明らかになると、クラブ・ブルージュのプレスラウンジの日英の両報道陣がソワソワしているのが分かった。懇意にしている英国人記者が次々と声をかけてくる。「シンジは怪我をしたのか?」。そのたびに、「そんな情報は入っていないが……」と答えるのが精いっぱいだった。
筆者も、試合前日の記者会見に参加していたレスターの地元紙『Leicester Mercury』のレスター番、ロブ・ターナーとジェームス・シャープ両記者に逆取材をした。
「昨日の時点では、クラウディオ(ラニエリ監督)は誰を先発させるかを考えていると話していた。当然、シンジも先発候補として挙げていたし、相変わらず褒めていたのだが」(ターナー記者)
「怪我なんて話は聞いていない。あったとしたら当日だろうけど、親しい広報とメンバー発表の直前に話をしたばかりだが、何も言っていなかったよ」(シャープ記者)
我々日本人記者団のみならず、英国人記者たちにとっても岡崎のベンチ外は想定外の結果だったのだ。
試合直前に記者席へ移動しようとすると、ちょうど他のベンチ外の選手たちとともにスタンドにやってきた岡崎と目が合い挨拶をした。
開始直前でサポーターのチャントがこだまし、周りはうるさい。だが大声で「怪我したの?」と聞くと、岡崎は首を振り、声は聞こえないが「外された」といったのが、口の動きで分かった。
懸命に笑顔を作ろうとするその顔には、ショックの表情が浮かんでいた。