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狭き門でも欧州で指導者ライセンスを取得したい。かつて師事した指揮官に敬意「森保さんのマネジメントは面白い」【原口元気 独占インタビュー③】

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2025年12月20日

「まず思ったのは、チュニジアが嫌だなと」

北中米W杯で森保ジャパンの飛躍に期待。山場はラウンド32。「それを突破できれば歴史を変えるような大会になると思う」。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 その森保監督が率いる日本代表は、半年後に迫った2026年北中米W杯でオランダ、チュニジア、ヨーロッパプレーオフB(ポーランド、スウェーデン、ウクライナ、アルバニア)勝者と同じF組に入った。勝点3を確実に取れる相手が1つもいないという意味で厳しいのは確か。それは原口自身も感じているところだ。

「僕がまず思ったのは、チュニジアが嫌だなと。2022年6月の大阪でのゲームで負けていますし、あの時もすごく嫌らしいチームだった。隙がなくて攻めにくいので、そこで勝点3を取りたいと思っているチームから見ると、嫌な相手なのは間違いないですね。

 ワールドカップなんで難しいのは当たり前。ただ、確実に勝てそうなチームがありそうなグループとは違って、日本は厳しい組に入ったとは感じます。それでもガチンコでクオリティを出して戦ってほしい。賢いチーム運営のできる森保監督もいますし、何らかの解決策を見出して、確実に予選は突破すると思っています。

 その次のラウンド32でブラジルかモロッコとの対戦が有力視されますけど、そこが山場かなと僕は見ています。それを突破できれば、本当に歴史を変えるような大会になると思う。今の日本代表はそれだけの実力がある。過去4回、ラウンド16まで行って負けた経験を活かす大きなチャンスですね」と、7年前にベルギーとの激闘を経験した原口は、その失敗や悔しさも含めて飛躍を遂げてほしいと強く望んでいる。
 
 第二次森保体制でドイツ、ブラジルに勝利したことを踏まえても、日本がレベルアップしているのは事実。その中心的存在になっているのが、カタールW杯経験者の堂安律や久保建英だ。かつて共闘した2人の動向を原口は毎週末に必ずチェックし、自身の糧にしている。

「律のいるフランクフルトは近いので、できるだけ早く見に行きたいと思っています。今季の彼らは面白いサッカーをするし、律の活躍ぶりは素晴らしい。タケの方はチーム状態が少し厳しいですけど、本人のパフォーマンスは良いので、本当にワクワクしますね。彼らにはリスペクトしかないです」と笑顔を見せる。そんな原口の思いを彼らはしっかりと受け止め、半年後の大舞台でゴールやアシストという形で表現してくれるはずだ。

 代表を離れて3年が経過し、プレー環境も2部リーグとなったが、原口は後輩たちに刺激を受けつつ、高みを追い求めているのは変わらない。35歳になる2026年は、クラブの1部昇格を目ざしながら、指導者への一歩を踏み出すことになると見られるが、彼らしく進化を遂げていってくれれば理想的である。

※このシリーズ了(全3回)

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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