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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「リトル・ホンダが薦めたクラブとはいえ、さすがに愛想を尽かしても不思議はない」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年05月18日

これほど混乱したクラブとチームを目の当たりにすれば……。

クラブもチームも混乱極まりないミラン。本田もさすがに愛想を尽かす? 写真:Alberto LINGRIA

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 昨年6月に始まったタイ資本への株式売却交渉は結局破談になり、現在は中国資本とネゴシエイションを進めるなどクラブには計画性がまるでなく、チームは2年半で5人(しかもそのうち3人は新米)の監督を迎えた。ミランの未来は全てにおいて不透明だ。
 
 ガッリアーニは本田を手元に残しておきたいと考えており、実際に契約延長オファーを出したようだ(現行契約は2017年6月30日まで)。しかし、だからといって本田が来シーズンもロッソネーロを纏っているとは、現段階では言い切れない。
 
 来シーズンの監督もプロジェクトも決まっていないし、なにより本田自身の希望というものもあるだろう。これほど混乱したクラブとチームを目の当たりにすれば、いくら「リトル・ホンダ」が薦めた憧れのミランであっても、さすがに愛想を尽かしても不思議はない。
 
 今シーズンのここまでの本田の公式戦通算成績は、36試合出場(先発28・途中出場8)で2ゴール・7アシスト。まだコッパ・イタリア決勝を残すが、この試合に出場するかはまだ見えていない。ジャコモ・ボナベントゥーラの怪我が順調に回復しており、ローマ戦のような途中出場ではなく、トップ下の先発に復帰する可能性が出てきたからだ。
 
 ただ、ブロッキは今シーズンのラストマッチで4-3-1-2を捨て、4-3-3を選択するのではないかという情報も入ってきている。そうなれば、ボナベントゥーラが左ウイング、本田がウイングに入って、両者は共存することになる。
 
 いずれにしても、ミランの今シーズン・ラストマッチは、前記した通り「勝ち目の薄い戦い」と言い切れる。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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