川崎の小林悠のコメントからも分かる、大一番の勝敗を決したポイントは――。
小林は続ける。
「でも、できれば、もっと前の位置でボールを受けたかったが……」
攻撃を持ち味とする両チームの首位攻防戦。スコアは1-0だが、浦和のパフォーマンスが抜群に良かったというよりも、上手く相手にペースを握らせなかった、という展開になった印象だ。その舞台裏の駆け引きでは、阿部の語っていた「距離」がまさに明暗を分けたことが分かる。
阿部は今年9月に35歳になる。それでも変わらず、誰よりも走ることを厭わない(昨季はチーム最多の走行距離363.08㌔を記録している)。7節の仙台戦で歴代3人目の100試合連続フル出場を達成し、今回“101試合目”とまた新たな記録に向かい歩み出した。
傍から見れば唸らされる難しい生業を淡々とこなす。それをこなすのが当然だという職人のように。ただ、この職人の凄さは、貪欲に「記録」には表われてこないサポートを決して怠らないことだ――すべては浦和を勝たせるために。
再び首位に立ったが、浦和が見据えるのはあくまでも年間1位と優勝。ペトロヴィッチ監督の下、阿部はチームとともに突き進み、まだまだ進化を遂げようとしている。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
「でも、できれば、もっと前の位置でボールを受けたかったが……」
攻撃を持ち味とする両チームの首位攻防戦。スコアは1-0だが、浦和のパフォーマンスが抜群に良かったというよりも、上手く相手にペースを握らせなかった、という展開になった印象だ。その舞台裏の駆け引きでは、阿部の語っていた「距離」がまさに明暗を分けたことが分かる。
阿部は今年9月に35歳になる。それでも変わらず、誰よりも走ることを厭わない(昨季はチーム最多の走行距離363.08㌔を記録している)。7節の仙台戦で歴代3人目の100試合連続フル出場を達成し、今回“101試合目”とまた新たな記録に向かい歩み出した。
傍から見れば唸らされる難しい生業を淡々とこなす。それをこなすのが当然だという職人のように。ただ、この職人の凄さは、貪欲に「記録」には表われてこないサポートを決して怠らないことだ――すべては浦和を勝たせるために。
再び首位に立ったが、浦和が見据えるのはあくまでも年間1位と優勝。ペトロヴィッチ監督の下、阿部はチームとともに突き進み、まだまだ進化を遂げようとしている。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)