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【川崎】首位奪還の川崎、優勝確率「80%」~過去の事例に見る第1ステージ優勝のジンクス~

カテゴリ:Jリーグ

2016年04月11日

「今日は天国でしょ、地獄から這い上がりましたよ(笑)」(大久保)

6節・鳥栖戦の先発メンバー。左太腿痛を抱える大久保(13番)、右足首を負傷した大島(10番)が先発復帰し、登里(2番)が今季リーグ戦初出場を飾った。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 痛快な「等々力劇場」だった。

 6節の鳥栖戦、0-0で迎えた90+4分。小林悠のクロスに反応した大久保嘉人が、頭で合わせて決勝ゴールを叩き込む。ラストプレーでの劇的弾に大久保が雄叫びを上げれば、没我の境地に達したサポーターも歓喜に沸いた。
 
「顔面でもどこでもいいから、ふかさないように当てようと思った。(小林からの)凄いボールだった。なんで俺もあそこにいたか分からないけど、どんぴしゃでしたね。その前に2本外したから、なんて謝ろうかと思っていた。FWって、そういうもの。地獄か天国か、紙一重。今日は天国でしょ、地獄から這い上がりましたよ(笑)」(大久保)
 
 エースの劇的な一撃に、キャプテンの中村憲剛もシャッポを脱いだ。「小林の適当クロスをねじ込むなんて凄いよ(笑)」と冗談を放ち、こう続けた。
 
「あそこにいるんだから凄いよね。いいんだよ、10回ミスっても。ザ・ストライカーでしょ。ただその前の俺のFKのほうが、絶対簡単だけどね。(大久保は)『フリーすぎて慌てた』って言っていた」
 
 前節の鹿島戦で引き分けに終わった川崎は首位から陥落したが、6節を終えて再び首位に浮上。「4勝2分0敗」と開幕から好スタートを切り、唯一の無敗を誇る。まだ序盤然とはいえ、“第1ステージ優勝”の文字がチラつき始めたのも事実だ。
 
 そこで、2ステージ制採用のシーズンを対象に、過去の事例をチェック。6節終了時に首位のチームは、第1ステージを何位で終えたのか――。また最大のポイントは、川崎と同様、首位&無敗のチームの結果だ。あくまでひとつのデータにすぎないが、「6節後の戦績に見る優勝のジンクス」として分析した。
 
 その結果、弾き出された川崎の第1ステージ優勝確率は「80%」。次のページでは、6節終了時の成績と、第1ステージ終了時の結果を見ていく。
 

最後まで諦めずに声援を送り続けたサポーター。鳥栖戦の土壇場で大久保がゴールを決めて、今回の「等々力劇場」は大団円で幕を閉じた。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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