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十分に回避できたイラン戦のPK献上。だがそれ以上に問題だったのは...三笘は孤立、久保&前田を交代させた対価は得られなかった【アジア杯】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2024年02月04日

勝機のあった試合を落とした

試合後に「交代カードを上手く切れなかった」と悔やんだ森保監督。写真:サッカーダイジェスト(現地特派)

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 確かにイランの半ゾーン、半マンツーのような守備はタイトだったし、前の試合で120分を戦って中2日の影響も感じさせないものがあったが、それを破っていくプランを提示できない監督、スタッフにも責任が追及される必要がある。

 試合に勝っても90分の中ではいくつも問題が起きているものだが、勝利という結果にプランが正当化されることがある。逆に負けると、理由探しが噴出するのは当然の話だが、勝機が無かったかといえば十分にあり得たなかで、落としてしまった試合でもある。

 ミッションコマンド型と言うべきか、日本の場合は選手たちが戦術個体として、より主体性を持って、森保監督は管理者、名波浩コーチや前田遼一コーチはアドバイザー的な立場になりやすい。
 
 確かに日本のピッチ内解決力は付いてきているが、そもそもプランが明確に提示されないまま選手に委ねると、迷いにつながってしまう。その意味で、少なくともイラン戦でのプランは明確でなかったと言えるだろう。

 選手一人ひとりの戦っているステージは上がったし、個人の能力も高まっているはずだが、それだけでは1つの集団として結束し、こうした大会を戦い抜くことはできないというのを改めて思い知らされた。

 板倉が100%なら、そもそも伊東が離脱していなければ、旗手怜央が負傷していなければといった“タラレバ”は簡単に言えるし、起用できるメンバーの中での森保監督の采配も色々と言えるが、より本質的なところに立ち返ってリスタートを切っていかないと、チーム内はもちろん、応援して支える周りもついてきてくれないだろう。

取材・文●河治良幸

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