「辿り着いたのが優磨と垣田の2トップ」
3月に入ると長いトンネルに入り込み、横浜、広島、柏レイソル、ヴィッセル神戸に4連敗。神戸に1-5で大敗した際には、岩政監督解任論も一気に高まった。
そこで指揮官は、鈴木と垣田を2トップに配した4-4-2にシフト。もちろんビルドアップを諦めるつもりはなかったが、2人の推進力でグイグイと押していく形で得点力アップを図った。それがすぐさま結果につながり、最悪の状況を脱することができた。
「『原点回帰』みたいな言われ方をしましたけど、僕は、蹴って走ってゴールといったスタイルに転換したつもりはない。選手同士の個性を最も出せる形を模索し、辿り着いたのが、優磨と垣田の2トップだったんです」
そこで指揮官は、鈴木と垣田を2トップに配した4-4-2にシフト。もちろんビルドアップを諦めるつもりはなかったが、2人の推進力でグイグイと押していく形で得点力アップを図った。それがすぐさま結果につながり、最悪の状況を脱することができた。
「『原点回帰』みたいな言われ方をしましたけど、僕は、蹴って走ってゴールといったスタイルに転換したつもりはない。選手同士の個性を最も出せる形を模索し、辿り着いたのが、優磨と垣田の2トップだったんです」
岩政監督はこう語ったが、確かに鈴木がそこからゴールを量産し始め、チームの結果もついてきた。この事例に象徴される通り、岩政大樹という指揮官は常に「個の成長」に重点を置く傾向が非常に強かった。
ビルドアップに強くこだわったのも「選手たちが今のサッカー界で生き抜いていくうえでマスト」という根強い考えがあったのだろうし、松村優太や藤井のような槍タイプのウインガーに中央での仕事を求めたのも、「将来を考えると必ず行き詰まるから、今ここで課題を克服しておかなければいけない」という親心だったに違いない。
個々にフォーカスした結果、鈴木はJリーグでキャリアハイの14ゴールを挙げ、佐野や関川郁万、早川友基、松村ら若い世代も大きく飛躍した。けれども、「目先の勝利」「タイトル」を義務付けられる鹿島の指揮官は、それだけでは足りなかったのだ。
※第1回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「悔しいなぁ、辛いなぁ」鹿島レジェンド岩政大樹の退任にファン悲しみ「何回同じことを繰り返す?」「OBを大切にしてくれ」の声も
「馬鹿にされていた僕に対して...」元鹿島戦士、岩政大樹への感謝綴る「アドバイスをし続けてくれた唯一の選手」
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
ビルドアップに強くこだわったのも「選手たちが今のサッカー界で生き抜いていくうえでマスト」という根強い考えがあったのだろうし、松村優太や藤井のような槍タイプのウインガーに中央での仕事を求めたのも、「将来を考えると必ず行き詰まるから、今ここで課題を克服しておかなければいけない」という親心だったに違いない。
個々にフォーカスした結果、鈴木はJリーグでキャリアハイの14ゴールを挙げ、佐野や関川郁万、早川友基、松村ら若い世代も大きく飛躍した。けれども、「目先の勝利」「タイトル」を義務付けられる鹿島の指揮官は、それだけでは足りなかったのだ。
※第1回終了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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