1年目は2勝6分2敗
高校と大学で短期間、指導しただけの新人監督がそれだけの大仕事をして、結果も残すというのは至難の業。実際、2022年の後半は思うように結果が出なかった。
初陣となったアビスパ福岡戦を2-0で勝った後は、7戦未勝利。最終的に岩政体制ではリーグ戦で2勝6分2敗の戦績でシーズンを終え、ヴァイラー前監督を解任した時点と同じ4位だった。
これは岩政監督自身も不本意だったに違いないが、半年間で成果が出ないこともある程度、分かっていたはず。勝負を懸けて2023年に挑むことになった。
真価の問われるシーズンに向けて、鹿島は戦力の入れ替えを実施。和泉竜司、三竿健斗、エヴェラウド、キム・ミンテら経験豊富なプレーヤーが去り、鹿島OBの昌子源、植田直通、垣田裕暉が加入。さらに佐野海舟、知念慶や藤井智也といった面々が移籍してきた。
問題があるとすれば、外国人選手か。前年から重用していたディエゴ・ピトゥカは戦力化できていたが、アルトゥール・カイキはザーゴ監督、エレケはヴァイラー監督がそれぞれ連れてきた選手で、起用法に難しさを感じていたのではないだろうか。
限られた資金面で、エヴェラウドや上田綺世のようなFWを獲れなかったのも痛かった。計算できる点取り屋は鈴木優磨ただ1人。そこは紛れもなく大きな問題点と目された。
初陣となったアビスパ福岡戦を2-0で勝った後は、7戦未勝利。最終的に岩政体制ではリーグ戦で2勝6分2敗の戦績でシーズンを終え、ヴァイラー前監督を解任した時点と同じ4位だった。
これは岩政監督自身も不本意だったに違いないが、半年間で成果が出ないこともある程度、分かっていたはず。勝負を懸けて2023年に挑むことになった。
真価の問われるシーズンに向けて、鹿島は戦力の入れ替えを実施。和泉竜司、三竿健斗、エヴェラウド、キム・ミンテら経験豊富なプレーヤーが去り、鹿島OBの昌子源、植田直通、垣田裕暉が加入。さらに佐野海舟、知念慶や藤井智也といった面々が移籍してきた。
問題があるとすれば、外国人選手か。前年から重用していたディエゴ・ピトゥカは戦力化できていたが、アルトゥール・カイキはザーゴ監督、エレケはヴァイラー監督がそれぞれ連れてきた選手で、起用法に難しさを感じていたのではないだろうか。
限られた資金面で、エヴェラウドや上田綺世のようなFWを獲れなかったのも痛かった。計算できる点取り屋は鈴木優磨ただ1人。そこは紛れもなく大きな問題点と目された。
そういったなかでも、岩政監督はJ1実績の乏しい若手を積極起用しながら、チーム作りを進めていこうと決断。立ち上げの時期から怖がらずにボールを動かし、ビルドアップするというスタイルにもチャレンジ。これまでの鹿島に足りなかった部分を伸ばそうと試みた。
「過去のウチは、ビルドアップに取り組まなかった監督も、途中でやめた方もいると聞いています。プレシーズンの練習試合で負けが続いた時には『やめたほうがいいんじゃないか』と言ってきた主力もいました。
でもウチのような茨城の地方クラブは、お金を使って大胆な補強はできない。コツコツと積み上げていくしかないと思って、僕は諦めずにトライし続けました」と、彼は神妙な面持ちで言う。
不穏な空気も漂うなか、シーズンがスタート。京都サンガF.C.との開幕戦こそ2-0で白星発進したものの、続く川崎戦では終盤までリードしながら1-2でまさかの逆転負けを喫してしまう。
「過去のウチは、ビルドアップに取り組まなかった監督も、途中でやめた方もいると聞いています。プレシーズンの練習試合で負けが続いた時には『やめたほうがいいんじゃないか』と言ってきた主力もいました。
でもウチのような茨城の地方クラブは、お金を使って大胆な補強はできない。コツコツと積み上げていくしかないと思って、僕は諦めずにトライし続けました」と、彼は神妙な面持ちで言う。
不穏な空気も漂うなか、シーズンがスタート。京都サンガF.C.との開幕戦こそ2-0で白星発進したものの、続く川崎戦では終盤までリードしながら1-2でまさかの逆転負けを喫してしまう。