【ポイント その3】守りも“攻撃的”なハイプレッシャー「ミシャプレス」

興梠はプレッシングに加え、ロングボールのこぼれ球を拾うという役割もこなしていた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

ズラタンは、シドニー戦ではプレッシングから武藤の先制点をお膳立て。柏戦では途中出場から決勝ゴールを奪った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
今季の目に見える明らかな傾向が、高い位置からのプレッシングだ。【その1】の「球際でのこだわり」にもつながるが、ボール奪取も攻撃的に“リアクション”ではなく“アクション”で行こうという狙いだ。
柏戦でCKにヘッドで合わせ決勝ゴールを決めたズラタンは、次のように説明する。
「浦和は一丸となって戦うチーム。FWに要求される仕事は多岐にわたる。たとえば今季は高い位置からプレスをかけること、しっかり周囲のサポートを怠らないことを、より求められている。だから他チームのFWよりも、ある意味、多岐にわたる役割が求められるとも言えるが、だからこそやりがいも感じる」
昨季の傾向として、ある程度時間が経過すると、次第に後方でのパス回しが増えて最終ラインが下がって、FWとの距離が間延びし、中盤のスペースを突かれるシーンが目立った。そこで今季はチーム全体が「前へ」向かう姿勢を共有。そこで高い位置からのハイプレッシャーに取り組んでいる。
まだ連動して高い位置からボールを奪えたシーンは限られる。それでもシドニー戦の武藤の先制ゴールは、その“前から行く”というチームの共有意識から生まれたものだった。
そんな攻撃的なハイプレッシャー“ミシャプレス”は、この2試合からも分かるように、守備を固めてきた相手に対する効果はてき面。ズラタンや武藤がゴールに近い位置で脅威を与えることができて、武藤や関根の縦に仕掛ける積極性がより活きることなど、相乗効果も多岐に及ぶ。
柏戦でCKにヘッドで合わせ決勝ゴールを決めたズラタンは、次のように説明する。
「浦和は一丸となって戦うチーム。FWに要求される仕事は多岐にわたる。たとえば今季は高い位置からプレスをかけること、しっかり周囲のサポートを怠らないことを、より求められている。だから他チームのFWよりも、ある意味、多岐にわたる役割が求められるとも言えるが、だからこそやりがいも感じる」
昨季の傾向として、ある程度時間が経過すると、次第に後方でのパス回しが増えて最終ラインが下がって、FWとの距離が間延びし、中盤のスペースを突かれるシーンが目立った。そこで今季はチーム全体が「前へ」向かう姿勢を共有。そこで高い位置からのハイプレッシャーに取り組んでいる。
まだ連動して高い位置からボールを奪えたシーンは限られる。それでもシドニー戦の武藤の先制ゴールは、その“前から行く”というチームの共有意識から生まれたものだった。
そんな攻撃的なハイプレッシャー“ミシャプレス”は、この2試合からも分かるように、守備を固めてきた相手に対する効果はてき面。ズラタンや武藤がゴールに近い位置で脅威を与えることができて、武藤や関根の縦に仕掛ける積極性がより活きることなど、相乗効果も多岐に及ぶ。