今季の町田は、開幕から安定した強さを発揮してきた。

　仙台との開幕戦はスコアレスドローも、２節の群馬戦（２－０）から６連勝。その間、４節で１位に躍り出ると、９節で２位に後退したものの、翌10節には首位を奪還。その後は、一度もトップを譲らず、最終盤を迎えている。

　昨年は15位だったチームが、なぜ躍進できたのか。甲府戦への意気込みと合わせて、訊いた。

――◆――◆――

――町田が好調な理由を教えてください。

　どんなプレーでも手を抜かないというか、徹底して、みんながやることを全力でやって、突き詰めているため、隙がなかなかない。そういったところで、勝点を積み上げられているのかな、というのはあります。

――徹底とは、守備面についてでしょうか？

　守備もですし、攻撃もそうです。毎試合、振り返りの映像などで、その節に出た課題を、チーム全体として共有して向き合っています。そういったところが、プラスに出る時は多くあります。

　みんなで隙を作らずに、徹底していくところは、監督やコーチングスタッフを含めて、お互いに厳しくやれているんじゃないかと。セットプレーの精度を高めていくところと、相手にやらせないところに、こだわっています。

【PHOTO】アウェーの藤枝に集結したFC町田ゼルビアサポーター！

――次戦は甲府戦です。

　前回はアウェーで、０－１で負けてしまい、悔しかったです。今回は、シーズン終盤を迎えて、チームとして、僕たちはJ１昇格がかかっていますし、甲府も昇格プレーオフ圏内や自動昇格圏内入りがかかっています。僕たちにとっては、優勝に向けて落とせない一戦です。

　どんな形で試合に出るかは、分かりませんけど、僕自身は出場すれば、チームで求められていることをしっかりと全力でやるだけです。甲府が相手だから、というよりは、町田の一員として自分ができることを精一杯やりたいです。

――甲府戦でファン・サポーターに見てもらいたいプレーはありますか？

　左足のキックは、自分の中で自信を持っていますし、チャンスがあれば、どんどんミドルシュートを打ちたいです。パスも得意なほうなので、リズムを作るところを見てもらえればいいですね。

――甲府戦に向けての意気込みをお願いします。

　ホームでできるのが、あと２試合です。この前、栃木戦といわき戦は、ホームで連敗してしまっているので、残り試合数が少ないですし、ホームの観客数も多くの方に来ていただけるようになってきていて、注目も上がっているのを感じます。

　そういったなかで、僕たちの持ち味をしっかり見せて、勝って、ホームで多くの応援してくれるサポーターの方々と一緒に、喜び合いたいです。そこに向けて、全力で頑張っていきたいので、応援よろしくお願いします。 

※第１回終了（全３回）

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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