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「ちゃんと取材してください」駆け出し記者の襟を正してくれた16歳・小野伸二の金言【秘話コラム】

カテゴリ:日本代表

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2023年09月28日

「辞めたあとでも、ひとに愛される人間でありたい」

自分が楽しみ、仲間を楽しませ、観る者を楽しませる。小野がキャリアを通して貫いた美学だ。(C)SOCCER DIGEST

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 そんな小野伸二が44歳の誕生日に、スパイクを脱ぐ決断を下した。かつて行なったロングインタビューのなかで、彼は“引退後”についても想いを語ってくれていた。

「僕らの職業ってある意味、いつ終わるか分からないじゃないですか。終わったあとでも愛される人間でいたい。現役時代って誰でも応援してくれると思うんですけど、辞めたあとでも、ひとに愛される人間でありたいんです」

 みなさんは彼のこの言葉になんと返すだろうか。

 あらためて、ひとりの取材者としてフットボーラー小野伸二に出会えた幸運と喜びを噛み締めている。世界のどこに足を運んでも、彼の周りにはいつもワクワクとドキドキがあった。サッカーが好きで良かったと心底感じさせてくれた。

 本当にありがとう。この世に生を受けて、サッカーボールを蹴りつづけてくれて――。きっと日本中のサッカーファンがいま、似たような感情を抱いているはずだ。

<文中敬称略>

文●川原 崇(サッカーダイジェスト)
 
――◆――◆――
 
PROFILE
小野伸二
おの・しんじ/1979年9月27日生まれ、静岡県沼津市出身。小学校時代から天才少年と謳われ、13歳で年代別の日本代表に選ばれるなど異彩を放つ。清水商高時代はインターハイや全日本ユースでタイトルを獲得。1998年に鳴り物入りで浦和に入団し、そのシーズンのJリーグ新人王に輝く。99年のワールドユースで準優勝を飾ったが、その直後の大怪我で長期離脱。後遺症に苦しみ、翌年のシドニー五輪出場を逃がした。2001年夏からはフェイノールト(オランダ)に活躍の場を移し、UEFAカップ制覇など確かな足跡を残す。06年以降は浦和、ボーフム(ドイツ)、清水、ウェスタン・シドニー(オーストラリア)、札幌、琉球、そしてふたたび札幌でプレー。44歳の誕生日となった9月27日、2023年シーズンいっぱいで現役を引退すると表明した。04年のアテネ五輪にOA枠で出場し、ワールドカップは3度経験(98、02、06年大会)。国際Aマッチ通算/56試合・6得点。Jリーグ通算/292試合・38得点(うちJ1は206試合・29得点)。175㌢・75㌔。O型。データはすべて2023年9月28日現在。

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