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【リオ五輪予選】「焦らなくなった」「やり切ろう」。手堅く大胆な手倉森采配は選手に何をもたらしたか?

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2016年01月29日

「出た時にはやり切ろうって気持ちにつながった」(原川)

五輪出場を決めるゴールを挙げた原川も、決して主軸と言える存在ではなかったが、総力戦で臨んだ大会を通じて安定したパフォーマンスを見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 ローテーション制の効果はコンディショニングだけにとどまらない。選手のモチベーションにも大きく影響を及ぼした。
 
「出られていなかった選手が出られたことについては監督に感謝しないといけないですし、それがモチベーションになって、出た時にはやり切ろうっていう気持ちにつながったと思います」
 
 このチームで出場機会に恵まれていたわけではなかった原川力がそう言えば、準決勝で出場機会のなかった大島僚太も言う。
 
「誰が出るか分からない状況だからこそ、みんなが良い準備をしていると思うし、それが毎回違う選手が点を取っていることにも繋がっていて、一人ひとりの勢いがチームにうまく還元できているのかなって思います」
 
 決勝の相手は韓国だ。14年9月に行なわれたアジア大会の準々決勝で敗れたリベンジを果たす格好のチャンスとなる。その試合に出場していた岩波拓也は言う。
 
「五輪が決まって少しふわっとなりそうな時でも、韓国が相手なら負けられないので、韓国が決勝に来てくれたのは良かった。優勝して帰りたい。内容は激しくなると思いますが、全員で勝ちに行ければいいと思います」
 
 今大会の韓国は攻撃力を売りとするチームだけに、イランとの準々決勝のように、押されながらカウンターを狙う展開になるだろう。
 
 これまでの采配を考えれば、イラクとの準決勝で出場機会のなかった岩波、大島、矢島慎也はもちろん、これまでに66分しか出場していない三竿健斗や見せ場が限られていた浅野の先発起用があっても驚きはない。
 
取材・文:飯尾篤史(サッカーライター)
 
 
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