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【リオ五輪予選】「焦らなくなった」「やり切ろう」。手堅く大胆な手倉森采配は選手に何をもたらしたか?

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2016年01月29日

「ベストメンバーは決めたくなかった」という指揮官。

「悪い流れでも焦らなくなった」とキャプテンの遠藤。選手たちは落ち着いて流れを引き寄せる術を身につけていった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 手堅さはゲームの進め方にも見て取れる。
 
 前半は相手の出方をうかがいながら、ディフェンスラインからロングボールを蹴ってセーフティにゲームを進める。粘り強く守りながら後半を迎えると、浅野拓磨や豊川雄太らの投入を機に勝負に出る――。
 
 先頭に立って指揮官の考えを体現してきたキャプテンの遠藤航がイラク戦後に振り返る。
「流れが悪くても焦らなくなったし、落ち着いて凌いでいればチャンスが来るという意識がみんなに備わってきた。ゲームをコントロールして、流れを見ながら勝負どころを見極める意識がついてきた。こんなにもうまくいくとは思わなかったですけど(笑)」
 
 一方で、指揮官の見せた大胆さとは、言うまでもなく、全試合ローテーション制を導入したことだ。
 
 準々決勝や準決勝でベストメンバーを送り込むためにも、グループステージ第3戦でメンバーを大きく入れ替えるというのは、よくある話だ。しかし、手倉森監督は今大会に臨むにあたって、ベストメンバーという発想を持っていなかった。
 
「まだまだ成長過程の選手たちに『おまえらがベストだ』と決めつけたくなかった。レギュラーとサブをはっきりと分けるより、全員がその気になってスタメンを争うようなグループのほうが成長するんじゃないかという感覚があった。あと、ベストメンバーを決めてしまうと、その中から怪我人が出た時、指揮を執る自分もかなりのダメージを受けるだろうと。だから、ベストメンバーは作りたくなかった」
 
 指揮官が大会前から全試合ローテーション制を導入するつもりだったことは、早川直樹コンディショニングコーチも認めている。
「監督は大会前から『ふたつのチームを作って戦う』と言っていた。これだけ多くを代えて選手を休ませてくれたので、コンディショニングの面で本当に助かりました」
 
 
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