「基準は世界にあるとして考えるべき」
もちろん、育成年代でワールドカップを経験することが全てではない。例えば、MF三笘薫やMF遠藤航はU-20やU-17世代でワールドカップを経験せず、自クラブで力を蓄えて飛躍を果たしている。彼らはそうした経験をせずとも、自分と向き合って世界で戦うために何が必要かを考え続けて今の立ち位置を築いた。だからこそ、大事なのはワールドカップを経験するではなく、本気で世界と戦う経験をしたうえでいかに自分の力に変えるかが重要だ。
「日本はコロナ禍で世界と戦う経験があまりできませんでした。たくさんの先輩たちから力を借りて、強度の高い練習をさせてもらいましたが、あくまでもそれは日本人同士の戦いで、想像の範囲を超えることはあまりない。想像を超えるようなことは起こり得るから、そこに気づいて欲しいです。
サッカーはどうしても僕らの基準ではできないし、基準は世界にあるとして考えるべき。外に行くことでしか感じられないモノがある。でも、そこに行くために基準を上げないといけない。そうしないと、あまりにも差があって、絶望を感じることしかできません。一定の水準まで上げて、もっとやらないといけないというのを感じることが大事だと思っています」
「日本はコロナ禍で世界と戦う経験があまりできませんでした。たくさんの先輩たちから力を借りて、強度の高い練習をさせてもらいましたが、あくまでもそれは日本人同士の戦いで、想像の範囲を超えることはあまりない。想像を超えるようなことは起こり得るから、そこに気づいて欲しいです。
サッカーはどうしても僕らの基準ではできないし、基準は世界にあるとして考えるべき。外に行くことでしか感じられないモノがある。でも、そこに行くために基準を上げないといけない。そうしないと、あまりにも差があって、絶望を感じることしかできません。一定の水準まで上げて、もっとやらないといけないというのを感じることが大事だと思っています」
立ち上げ当初の頃を考えれば、チームは目覚ましい進化を遂げた。ただ、今回のワールドカップが悔しい結果に終わったのは事実。最後に冨樫監督は選手たちに期待を込めて、エールを送った。
「成長しないとチームはワールドカップに出られていませんでした。最初の頃は本当に幼くて不安もありました。そこからワールドカップの出場権を掴んでくれて、ワールドカップの戦いは今までにない強度を感じたはず。この悔しさをリベンジしようと、そこに向けて本気になれるかどうか。来年のパリ五輪も年下の世代であったとしても狙っていかないと意味がないですし、あとは日本代表しかありません」
U-20世代での冒険は終わったが、本当の戦いはここからだ。指揮官は選手たちのさらなる飛躍を願いながら、これからも日本サッカー界の発展のために走り続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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