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【独占インタビュー】バルサのバルトメウ会長がクラブの近未来像とスアレス獲得秘話を語る

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2016年01月15日

「あらゆる決断はボールを中心に下されるんだ」

会長自ら「マシアは何よりも大切なもの」と語る。カンテラに対する多額の投資や世界中にバルサのスクールを設けた現状を例に挙げ、育成の重要性を説いた。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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――マシア(下部組織の総称)についてお聞きします。近年はややカンテラ軽視の傾向が強まってきているように思うのですが、その件について、会長の考えをお聞かせください。
 
「マシアはなによりも大切なものだ。われわれのクラブ、そして哲学は、すべてがボールに基づいている。あらゆる決断は、すべてボールを中心に下されるんだ。そして、ボールを知るには、幼い頃にその扱い方をしっかり覚えておくことが必要になる。マシアは、1979年に当時の会長によって作られ、そこから多くの優秀なクラックが巣立った。その重要性を知るからこそ、われわれはいまもマシアに多額の投資をしているんだ。その額は、年間で1800万ユーロ(約25億2000万円)。マシアにこの金額を費やしつつ、さらに現在は、国外にもバルサスクール(FCBエスコラ)を置き、選手の発掘と育成に努めている。日本にもふたつ、福岡と東京の葛飾区にスクールがあるが、そこで教えている哲学は、マシアとまったく同じもの。日本の子供たちもバルセロナの子供たちも、同じようにボールを扱い、そして蹴るというわけなんだ」
 
――ティト・ビラノバが監督を務めた2012-13シーズン、ピッチ上の11人全員がバルサのカンテラーノで占められたことがありましたね。
 
「もちろん、覚えているよ。あのシーズン、バルサはリーグ優勝を果たし、勝点が100に到達するという偉業を成し遂げた。ただ理解してもらいたいのは、わたしたちにとってカンテラは、チームを形成するうえで主軸となるものではあっても、それがすべてではないということ。もし、あるポジションにふさわしいレベルのカンテラーノがいなかったら、そのときは移籍市場に選手を探しに行くことになる。優秀なカンテラーノを育てるのは大きな目標だ。ただ、それと同時に「競争力のあるチームを作る」という目標が、わたしたちにはある。それに、そういったカンテラの選手を実際にゲームで使うには、監督自身が勇敢な決断を下せる人物である必要がある。外国人選手ではなく、カンテラーノを優先して起用するという決断をね。バルサの監督に、クラブの哲学を熟知する元選手やカンテラ関係者が多いのはそのためなんだ。あと、アヤックスの関係者もね。このオランダの名門は、バルサに大きな影響を与えたクラブで、いまも同じ哲学を共有している」
 
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