サッカーもロボットがレフェリーをやる時代が来るなんて言ってほしくない
僕が育成の指導者をやっている時にこんなことがあった。
小学生5年か6年の公式試合だった。公式戦と言っても、区大会のさらに予選のような試合だ。
小学生5年か6年の公式試合だった。公式戦と言っても、区大会のさらに予選のような試合だ。
ラストプレーでセンターフォワードがスペースを抜け出しGKと1対1になった。そしてドリブルでシュートという瞬間、レフェリーは試合終了のホイッスルを吹いた。
これでもレフェリーに文句を言ってはいけない。区の大会であればレフェリーの免許を持った別チームの監督かコーチ、または父兄の方であろう。
僕はその場にいて時間通り終わることは大事だが、そのレフェリーが育成に関わる人であることが本当に寂しかった。
プロであればエンターテイメントとしてやらせて欲しいだけで良い。しかし、子どもはそのプレーの成功、失敗でその先、大きく成長度が変わるはずだ。
1対1をゴールすれば。失敗すれば。それをシュートブロックできたか、抜かれて入れられるか? もちろん笛が鳴ってしまえば分からない。
今はJ1であればVARがある。試合が終了していたかどうかをVARで確かめることはないが、バスケットボールにはある。
サッカーの場合、万が一女子レフェリーのスピードが追いつけず、決定的なシーンでのジャッジミスがあったとしてもJ1であれば、しっかり確認できる。(女子だけではなく、男子レフェリーでもミスを見逃さない時代になっている)
ITテクノロジーが発展してサッカー界もVARを導入。別室でTV画面、モニターを前にレフェリーの格好をした人が3、4人いる。
それならそのレフェリーを使って、レフェリーを3人にする。線審(ラインズマン)を4人左右に置き、ゴール横に1人ずつポストの横に置いて、サッカーは人の目で行なう――というのも良いかもしれない。
柔道の判定で旗の多い方が勝ちのように、判定を何人かの多数決にする。それは選手もやりづらい……。
間違いなくVARの導入によって女子レフェリーも思い切ってチャレンジできる環境になったのであろう。
大事なのは僕で言えばペレの時代から、マラドーナ、ジタンと、それぞれの時代の英雄に象徴されるようなサッカーの魅力、それが変わらず伝えられていくこと。未来においてもサッカーはそうであってほしい。
今も昔も、サッカーにはたくさん魅力的なことが起こる。変わらないように変わっていくことが大事なのであろう。
コンビニでも自動精算機がある。ユニクロへ行けば、カゴを置いただけで何点買っても自動で支払い精算ができる。
サッカーもロボットがレフェリーをやる時代が来るなんて言ってほしくない。
人が情熱的に、感情を爆発させてプレーする。それをレフェリーが冷静にジャッジする。
今回、レフェリーの大事さを改めて感じることができた。
2023年5月15日
三浦泰年
【三浦泰年の情熱地泰】WBCの熱狂はスポーツ界にどんな影響を与える? エンタメ性抜群のバスケ界も見逃せない!
【三浦泰年の情熱地泰】56歳の誕生日をポルトガルで迎えた弟・カズ。思う存分、現役を愉しんでほしい!
【三浦泰年の情熱地泰】新シーズンを迎える日本のサッカー界、古き良き伝統を大事にしながらも挑戦を忘れずに
これでもレフェリーに文句を言ってはいけない。区の大会であればレフェリーの免許を持った別チームの監督かコーチ、または父兄の方であろう。
僕はその場にいて時間通り終わることは大事だが、そのレフェリーが育成に関わる人であることが本当に寂しかった。
プロであればエンターテイメントとしてやらせて欲しいだけで良い。しかし、子どもはそのプレーの成功、失敗でその先、大きく成長度が変わるはずだ。
1対1をゴールすれば。失敗すれば。それをシュートブロックできたか、抜かれて入れられるか? もちろん笛が鳴ってしまえば分からない。
今はJ1であればVARがある。試合が終了していたかどうかをVARで確かめることはないが、バスケットボールにはある。
サッカーの場合、万が一女子レフェリーのスピードが追いつけず、決定的なシーンでのジャッジミスがあったとしてもJ1であれば、しっかり確認できる。(女子だけではなく、男子レフェリーでもミスを見逃さない時代になっている)
ITテクノロジーが発展してサッカー界もVARを導入。別室でTV画面、モニターを前にレフェリーの格好をした人が3、4人いる。
それならそのレフェリーを使って、レフェリーを3人にする。線審(ラインズマン)を4人左右に置き、ゴール横に1人ずつポストの横に置いて、サッカーは人の目で行なう――というのも良いかもしれない。
柔道の判定で旗の多い方が勝ちのように、判定を何人かの多数決にする。それは選手もやりづらい……。
間違いなくVARの導入によって女子レフェリーも思い切ってチャレンジできる環境になったのであろう。
大事なのは僕で言えばペレの時代から、マラドーナ、ジタンと、それぞれの時代の英雄に象徴されるようなサッカーの魅力、それが変わらず伝えられていくこと。未来においてもサッカーはそうであってほしい。
今も昔も、サッカーにはたくさん魅力的なことが起こる。変わらないように変わっていくことが大事なのであろう。
コンビニでも自動精算機がある。ユニクロへ行けば、カゴを置いただけで何点買っても自動で支払い精算ができる。
サッカーもロボットがレフェリーをやる時代が来るなんて言ってほしくない。
人が情熱的に、感情を爆発させてプレーする。それをレフェリーが冷静にジャッジする。
今回、レフェリーの大事さを改めて感じることができた。
2023年5月15日
三浦泰年
【三浦泰年の情熱地泰】WBCの熱狂はスポーツ界にどんな影響を与える? エンタメ性抜群のバスケ界も見逃せない!
【三浦泰年の情熱地泰】56歳の誕生日をポルトガルで迎えた弟・カズ。思う存分、現役を愉しんでほしい!
【三浦泰年の情熱地泰】新シーズンを迎える日本のサッカー界、古き良き伝統を大事にしながらも挑戦を忘れずに