• トップ
  • ニュース一覧
  • 【三浦泰年の情熱地泰】女性主審のジャッジを見て抱いた驚きと感動! 改めて感じるレフェリーの大切さ

【三浦泰年の情熱地泰】女性主審のジャッジを見て抱いた驚きと感動! 改めて感じるレフェリーの大切さ

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2023年05月16日

身体能力をカバーする技術、インテリジェンス、態度…

4月29日に行なわれた横浜vs名古屋戦では、山下良美主審が笛を吹いた。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 女性レフェリーが堂々と笛を吹き試合を統率している。

 最近はJFLの試合前日のルーティンとして、DAZNでJリーグの14時キックオフの試合から19時キックオフの試合まで、3試合(2試合半)見る機会が増えている。
 

 その度、偶然だが女性レフェリーが笛を吹く試合が必ずあり、興味深く見ていた。

 女子リーグで女性が吹くのは自然だが、男子リーグとなると、海外で女性が吹いているワンシーンを見たことがあるだけで、しっかり90分間プラスアディッショナルタイムまで吹いた試合を見たのは初めてであった。

 男女平等ではあるが、男性と女性では身体能力、走るスピードも体力も違う。
 もしそこに性別をなくすとなれば、オリンピックの男子100m、女子100mも男女100mとなり、マラソンも男女マラソンに……。当然だが記録に差が出てしまう。それは仕方がない。

 サッカーにおいても、プレースピード、判断スピードには違いがあり、男女問わずレフェリーがついていけない場合もある。

 しかしそれは仕方がないことであり、それも含めてサッカーという競技であった。

 ここ数年の“誤審”の多さからかVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されて決定的なシーンには確認が入る。

 女性審判がJリーグで笛を吹く時代になったのは、そうした主審をサポートする態勢も充実してきたためなのであろうか。

 彼女のレフェリングには驚いた。まるで選手と同じだ。

 選手にも足の速い選手と遅い選手はいる。筋力のある・ない、強い・弱い選手も存在する。その身体能力の差を埋める何かを武器として闘うのが選手だ。

 僕はレフェリーの資格を持っていないし、レフェリーになれる基準も知らない。だが、きっと厳しいフィジカルテストなどをクリアした人たちが、レフェリーになる資格を得るのだろうが、やはり一方でセンスのようなものが大事になると思う。

 それは身体能力をカバーする。ポジショニングや動体視力のようなもの。選手で言えばスピードや瞬発力、パワーなどが足りなければテクニックをつける。頭を使う。判断する。人より早く考える。速く動く。インテリジェンスを働かせる。

 まさしく、それが女性レフェリーに求められるものなのであろう。女性であるという身体能力的なハンディをいろんな工夫(アイデア)によってカバーしているのではないか。そうでなければ90分間、務まるものではない。

 そして、一つひとつのジャッジにおける態度でも、レフェリーに物を言えるタイミングを与えていない。両チームに対してフェアな雰囲気が流れていた。
 
【関連記事】
【三浦泰年の情熱地泰】WBCの熱狂はスポーツ界にどんな影響を与える? エンタメ性抜群のバスケ界も見逃せない!
【三浦泰年の情熱地泰】56歳の誕生日をポルトガルで迎えた弟・カズ。思う存分、現役を愉しんでほしい!
【三浦泰年の情熱地泰】12月のブラジルで味わった悲しいふたつの敗戦…試合に勝ち切る難しさを実感
【三浦泰年の情熱地泰】3年越しのブラジル渡航はW杯の真っ最中! 日本代表の快進撃とサンパウロへの帰郷にドキドキ
【三浦泰年の情熱地泰】スポーツ紙の1面を飾った「カズダンス」!怠らない準備と彼の人柄が呼び起こす歓喜の輪

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 完全保存版!
    11月9日発売
    ルヴァンカップ制覇!!
    名古屋グランパス
    クラブ一丸で成し遂げた
    万感の王座への帰還
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 超名門を一大特集!
    12月5日発売
    監督交代でどう変わる!?
    MANCHESTER UNITED
    赤い悪魔の新章がスタート!
    恒例の2025年カレンダーも
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.41
    12月9日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    選手権名鑑
    出場48校&1435選手の
    詳細プロフィールを網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ