「振り返ってみると、楽天で学んだことが大きい」
ACAFPのプロジェクトはマルチクラブ・オーナーシップが絡むため国際的なトピックに目が移りがちだが、大事なのは地元とのこと。デインズ、ACAFPはユースへの投資を積極的に行っていく方針だ。その一つとして、ACAFPはムスクロン郊外にあるサッカートレーニング施設『フュトゥーロスポルト(Futurosport)』と契約を結び、11面のピッチ、室内練習場、フィットネスルームなどをデインズのアカデミー施設として使えるようにした。将来はここにムスクロン市が寄宿舎を建てる予定を持つ。
「ベルギーのユースライセンスにはエリートランクの中に2段階あり、我々は1つ下のランクです。私たちが狙っているのは上のエリートランク。そのためにはユースアカデミーとして専用の施設を持たないといけません。私たちは育成にしっかり投資して施設面を充実させます。フュトゥーロスポルトが使えるようになったら施設面の問題はすべてクリアーできます。さらに、ムスクロン市は将来はボーディングスクールの建設も計画しています(2026年完成予定)」
マルチクラブ・オーナーシップ展開と同時に、ACAFPはFC今治(日本)、PVFアカデミー(ベトナム)、アルビレックス新潟シンガポールといったクラブ、アカデミーとの提携も積極的に進めている。
「クラブ経営や選手のデベロップメントは欧州ということで、私たちはヨーロッパでマルチクラブ・オーナーシップを展開していきます。一方、我々が商圏として今一番力を入れているのが東南アジアと日本です。そこへのアクセスする入り口としてクラブ間提携を結んでます。各国1クラブですが、JリーグはFC今治以外にももっと増やしていきたいです。
提携先には、ACAFPが持つアジアのネットワークを横に広げてあげたり、ユースのデベロップメントに協力したり、私たちの欧州でのノウハウを共有したい――そういったことを打ち合わせの席で話をさせていただいてます」
「ベルギーのユースライセンスにはエリートランクの中に2段階あり、我々は1つ下のランクです。私たちが狙っているのは上のエリートランク。そのためにはユースアカデミーとして専用の施設を持たないといけません。私たちは育成にしっかり投資して施設面を充実させます。フュトゥーロスポルトが使えるようになったら施設面の問題はすべてクリアーできます。さらに、ムスクロン市は将来はボーディングスクールの建設も計画しています(2026年完成予定)」
マルチクラブ・オーナーシップ展開と同時に、ACAFPはFC今治(日本)、PVFアカデミー(ベトナム)、アルビレックス新潟シンガポールといったクラブ、アカデミーとの提携も積極的に進めている。
「クラブ経営や選手のデベロップメントは欧州ということで、私たちはヨーロッパでマルチクラブ・オーナーシップを展開していきます。一方、我々が商圏として今一番力を入れているのが東南アジアと日本です。そこへのアクセスする入り口としてクラブ間提携を結んでます。各国1クラブですが、JリーグはFC今治以外にももっと増やしていきたいです。
提携先には、ACAFPが持つアジアのネットワークを横に広げてあげたり、ユースのデベロップメントに協力したり、私たちの欧州でのノウハウを共有したい――そういったことを打ち合わせの席で話をさせていただいてます」
FC今治のオーナー、岡田武史氏は「守破離」という言葉をよく使う。
「武道や禅の教えとして有名な『守破離』という考え方。型を守り、型を破り、型を離れるってのは、創造のための一連のプロセス」(FC今治HPより引用)
楽天からヴィッセル神戸に2年間出向してサッカービジネスの世界に入った飯塚氏は、STVVのCFO(最高財務責任者)として2018年にベルギーに渡り、今はデインズ&ACAFPで腕を振っている。そんな彼は「守破離」のどの時期にいるのだろうか?
「個人的には、まだ『破』かなと思います。『守』というのは学んでいろいろ吸収している段階じゃないですか。社会人として楽天でも8年働き、ヴィッセル神戸に2年間出向し、SHCというところでスポーツビジネスを学び、STVVに来て欧州と日本の違いや共通する部分を肌で感じました。次に『日本サッカーが進むために自分は何が出来るだろうか』と考え、それを実践してなにか形として作り上げれば、それが回り回って日本サッカーの貢献につながるんじゃないか――という思いで小野と自分で立ち上げたのが『今(=破)』です。
振り返ってみると、なんだかんだ言って楽天で学んだことが大きいですね。楽天五箇条の中に『仕事をやりきる』『スピード、スピード、スピード』『仮説をたてて、仮説を実行して既成事実化する』があります。そういうことが今の私に根付いているのかもしれません」
取材・文●中田徹
「武道や禅の教えとして有名な『守破離』という考え方。型を守り、型を破り、型を離れるってのは、創造のための一連のプロセス」(FC今治HPより引用)
楽天からヴィッセル神戸に2年間出向してサッカービジネスの世界に入った飯塚氏は、STVVのCFO(最高財務責任者)として2018年にベルギーに渡り、今はデインズ&ACAFPで腕を振っている。そんな彼は「守破離」のどの時期にいるのだろうか?
「個人的には、まだ『破』かなと思います。『守』というのは学んでいろいろ吸収している段階じゃないですか。社会人として楽天でも8年働き、ヴィッセル神戸に2年間出向し、SHCというところでスポーツビジネスを学び、STVVに来て欧州と日本の違いや共通する部分を肌で感じました。次に『日本サッカーが進むために自分は何が出来るだろうか』と考え、それを実践してなにか形として作り上げれば、それが回り回って日本サッカーの貢献につながるんじゃないか――という思いで小野と自分で立ち上げたのが『今(=破)』です。
振り返ってみると、なんだかんだ言って楽天で学んだことが大きいですね。楽天五箇条の中に『仕事をやりきる』『スピード、スピード、スピード』『仮説をたてて、仮説を実行して既成事実化する』があります。そういうことが今の私に根付いているのかもしれません」
取材・文●中田徹