1997年――2年連続の来日も同国のライバルにPK戦で敗れる。

チラベルのPKで先制を許したリーベルは、調子が上がらないままタイトルを逃した。翌年も同カップに出場してクルゼイロに敗れたリーベルだが、今年、コパ・スダメリカーナ王者としてサン・ロレンソを下し、初優勝を飾っている。 (C) SOCCER DIGEST
リーベルのR・ディアス監督はユベントスに敗れた後、「来年、ここに戻って来る」と語ったが、彼は確かに翌年、リーベルを引き連れて再来日を果たした。
1997年4月、彼らは神戸で南米サッカー連盟主催の公式戦を戦ったのだ。もっとも、それは世界一のクラブを決めるコンペティションではなかったが……。
レコパファイナル(現レコパ・スダメリカーナ)とは、かつて行なわれていたスーペルコパ・スダメリカーナの王者と前年のリベルタドーレス・カップ王者が対戦するもので、本来はホーム&アウェー方式が採用されてきたが、94年から4年間は日本において一発勝負で行なわれた。
ちなみに現在の同カップは、リベルタ王者とコパ・スダメリカーナ王者がホーム&アウェーで対戦するコンペティションである。
南米王者リーベルは、スダメリカーナ王者のヴェレス・サルスフィエルド(94年の南米王者でもある)と対峙。アルゼンチン勢ということで、異郷の地でも互いにライバル心を剥き出しにして戦った。
個人技のリーベルと組織のヴェレスの対決は、前者が有利といわれていたが、実際に主導権を握ったのは後者。19分にPKを得ると、パラグアイ代表GKのホセ・ルイス・チラベルが豪快に突き刺し、ヴェレスが先制した。
リーベルは相手のプレッシャーに苦しみ、前線のエンソ・フランチェスコリやフリオ・クルスに良いかたちでボールが渡らないまま終盤戦に突入したが、マルセロ・ガジャルドの投入が奏功してペースを掴み、82分にPKを獲得。これをフランチェスコリが決めた。
1-1で90分を終えると、規定によりPK戦に突入する。ここで活躍したのは、やはりGKチラベル。リーベルの2選手のキックを止める一方で、キッカーとしては1番手で失敗するなど、注目をひとり占めして勝利をもたらした。
リーベルはユベントス戦に続き、日本では2敗目。この時もR・ディアス監督は、「トヨタカップで再来日する」と誓っていた。
【写真で振り返る】JALカップ97・レコパファイナル
◎JALカップ97・レコパファイナル
97年4月13日・神戸ユニバ競技場
リーベル・プレート 1(2PK5)1 ヴェレス・サルスフィエルド
得点:リ=フランチェスコリ(82分) ヴ=チラベル(29分)
◇リーベル
出場メンバー:GKボナーノ、DFトロッタ、ベリッソ、アジャラ、ソリン(76分ビジャルバ)、MFモンセラー、ベルティ(58分ガジャルド)、アストラーダ、マイステーラ(28分ブルゴス)、FWフランチェスコリ、クルス
監督:R・ディアス
◇ヴェレス
出場メンバー:GKチラベル、DFカルドソ、ソトマジョール、サンドナ、ペジェグリーノ、MFゴメス(89分パンドルフィ)、バセーダス(83分アサー)、モリジ(77分エレーラ)、ウサイン、FWカンプス、ポッセ
監督:ピアッサ
1997年4月、彼らは神戸で南米サッカー連盟主催の公式戦を戦ったのだ。もっとも、それは世界一のクラブを決めるコンペティションではなかったが……。
レコパファイナル(現レコパ・スダメリカーナ)とは、かつて行なわれていたスーペルコパ・スダメリカーナの王者と前年のリベルタドーレス・カップ王者が対戦するもので、本来はホーム&アウェー方式が採用されてきたが、94年から4年間は日本において一発勝負で行なわれた。
ちなみに現在の同カップは、リベルタ王者とコパ・スダメリカーナ王者がホーム&アウェーで対戦するコンペティションである。
南米王者リーベルは、スダメリカーナ王者のヴェレス・サルスフィエルド(94年の南米王者でもある)と対峙。アルゼンチン勢ということで、異郷の地でも互いにライバル心を剥き出しにして戦った。
個人技のリーベルと組織のヴェレスの対決は、前者が有利といわれていたが、実際に主導権を握ったのは後者。19分にPKを得ると、パラグアイ代表GKのホセ・ルイス・チラベルが豪快に突き刺し、ヴェレスが先制した。
リーベルは相手のプレッシャーに苦しみ、前線のエンソ・フランチェスコリやフリオ・クルスに良いかたちでボールが渡らないまま終盤戦に突入したが、マルセロ・ガジャルドの投入が奏功してペースを掴み、82分にPKを獲得。これをフランチェスコリが決めた。
1-1で90分を終えると、規定によりPK戦に突入する。ここで活躍したのは、やはりGKチラベル。リーベルの2選手のキックを止める一方で、キッカーとしては1番手で失敗するなど、注目をひとり占めして勝利をもたらした。
リーベルはユベントス戦に続き、日本では2敗目。この時もR・ディアス監督は、「トヨタカップで再来日する」と誓っていた。
【写真で振り返る】JALカップ97・レコパファイナル
◎JALカップ97・レコパファイナル
97年4月13日・神戸ユニバ競技場
リーベル・プレート 1(2PK5)1 ヴェレス・サルスフィエルド
得点:リ=フランチェスコリ(82分) ヴ=チラベル(29分)
◇リーベル
出場メンバー:GKボナーノ、DFトロッタ、ベリッソ、アジャラ、ソリン(76分ビジャルバ)、MFモンセラー、ベルティ(58分ガジャルド)、アストラーダ、マイステーラ(28分ブルゴス)、FWフランチェスコリ、クルス
監督:R・ディアス
◇ヴェレス
出場メンバー:GKチラベル、DFカルドソ、ソトマジョール、サンドナ、ペジェグリーノ、MFゴメス(89分パンドルフィ)、バセーダス(83分アサー)、モリジ(77分エレーラ)、ウサイン、FWカンプス、ポッセ
監督:ピアッサ