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「奇跡でした」最下位から急浮上、スタジアム問題…ベルギー2部デインズの飯塚晃央CSOが語る激動のシーズン「危機的な状況があった」

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2023年04月10日

「ムスクロンに移ろうとしているという風説を流されました」

 今は来季に向けて構想を練り始める頃だが、主力の多くがチームに残る見込みだという。

「主力選手のほとんどが契約を更新してくれました。夏は(新しい体制で)どうなるのかと感じていた選手たちが、今はチームに対して『これだったら行けるんじゃないか』という自信を持ってくれていると思うんですよね。また、我々のプロジェクトとして昨夏から入団した選手たちは、複数年契約を結んでいます。センターラインを含めた主力たちが来季も残ります」
 
 このような波乱に富んだデインズの22-23シーズンは、ピッチ外でも大きな問題を抱えていた。

 1部リーグのライセンス規定では5000席のスタジアムが必要だが、デインズの本拠地ダコタアレーナの座席数は850席。1部リーグ昇格を見越して5000席人までスタジアムを拡張する必要がある。そのためデインズは仮設のバックスタンドを作って1部のプロライセンスの基準を満たすことと並行して、スタジアムを完全にリノベーションする計画を立てている。

 その仮設バックスタンドの完成まであと2日と迫った昨年10月13日のこと。突如、デインズは裁判所から工事の中断を言い渡された。背景にはデインズ市長と地元実業家の確執があるとされている。その実業家はデインズ市内のデベロップメント事業の中止を求める裁判を繰り返しており、それがデインズの仮設スタンド建築やスタジアム・リノベーション事業に飛び火したのだ。

「このままではプロラインスを更新できない」。そう焦った飯塚CSOはクラブCEOのセルジ・ビーレンス氏と共にデインズの替わりになる代替開催地探しに奔走。破産したムスクロンが使用していたスタッド・ル・カノンニエを押さえることが出来た。

「ベルギーには『30kmルール』というのがあり、この半径内でしかホームゲームの代替開催やクラブの移転が認められません。しかし、ここからスタッド・ル・カノンニエまで直線距離で34kmあります。そこで私たちは『例外規定を作って欲しい』とプロサッカーリーグに文書を提出し、12月の取締役会で承認されました。

 次にアマチュアクラブ連盟の総会で可決されると、私たちは30kmを超したところでもホームゲームを代替開催できます。地元の人やジャーナリストから『(日本人経営陣が)デインズを捨ててムスクロンに移ろうとしている』という風説を流されました。しかし、あくまで最悪の場合を想定して、予め準備しているだけです」
 
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