LUIS ENRIQUE
ルイス・エンリケ
監督/スペイン国籍/1970年5月8日生まれ/在任2年目伝説の「背番号21」。現在は監督としてチームを率いるルイス・エンリケだが、背番号とともに現役時代を懐かしむバルセロニスタは少なくない。
仇敵レアル・マドリーから移籍してきて、ここまでバルサ・ファンに愛された人物は、後にも先にも彼だけだろう。入団後はバルサへの愛情を全開にし、その率直な物言いとキャプテンシーでサポーターの心を鷲掴みにした。結婚式を挙げた教会では、「結婚しないで!」と多くの女性ファンが悲鳴を上げたというエピソードは、今でも語り草になっている。
そのキャプテンシーは、スペイン代表でも発揮されていた。02年の日韓ワールドカップでは、ホセ・アントニオ・カマーチョ監督に「ベンチにいるだけでその存在感がある」と言わしめ、本大会の登録メインバーに食い込んだ。
スポーツ好きとしても知られる。引退後は1年間の充電期間を取り、現役時代はリスクが大きいからと禁じられていたトライアスロンに挑んだ。
紫外線の浴びすぎで翼状片という眼病を患い、トレーニング中などにはサングラスを掛けるほどだが、今でも休暇があればスポーツ三昧。とくにマラソンと自転車は趣味の範疇を越えている。
自己を律し、限界に挑み続けるL・エンリケは、重圧が尋常ではないバルサの指揮官に最適な人物だ。
文:山本美智子
バルサ戦士の素顔――Vol.1 ネイマール、D・アウベス、バルトラ
バルサ戦士の素顔――Vol.2 ブスケッツ、テア・シュテーゲン、サンドロ
バルサ戦士の素顔――Vol.3 メッシ、ブラーボ、ムニル
バルサ戦士の素顔――Vol.4 ピケ、マテュー、S・ロベルト
バルサ戦士の素顔――Vol.5 スアレス、アドリアーノ、A・ビダル
バルサ戦士の素顔――Vol.6 マスチェラーノ、ヴェルメーレン、アルダ
バルサ戦士の素顔――Vol.7 ラキティッチ、ジョルディ、マシップ