継続投資が実り、現ユースチームには逸材が台頭。
ユース部門への投資は、金銭的にも成果となって表われているとリッケンは語る。
「ここで育った選手たちの移籍金の一部が、育成補償金としてクラブに還元されます。その合計額は、この10年で6000万ユーロ(約84億円)を超えました。すでに十分なリターンを得ているのです」
ゲッツェがトップチームに昇格した09年以降は目を見張るようなタレントが育たず、やや“空白”の時期が続いたものの、継続的な投資の甲斐もあって、現ユースチームには代表クラスに飛躍しうる逸材が台頭してきている。
その筆頭が、現在17歳ながらU-19チームに在籍する右SBフェリックス・パスラックだ。今年10~11月にチリで開催されたU-17W杯ではドイツ代表の主将を務め、「ゲッツェに匹敵する才能の持ち主」と注目されている。
「ここで育った選手たちの移籍金の一部が、育成補償金としてクラブに還元されます。その合計額は、この10年で6000万ユーロ(約84億円)を超えました。すでに十分なリターンを得ているのです」
ゲッツェがトップチームに昇格した09年以降は目を見張るようなタレントが育たず、やや“空白”の時期が続いたものの、継続的な投資の甲斐もあって、現ユースチームには代表クラスに飛躍しうる逸材が台頭してきている。
その筆頭が、現在17歳ながらU-19チームに在籍する右SBフェリックス・パスラックだ。今年10~11月にチリで開催されたU-17W杯ではドイツ代表の主将を務め、「ゲッツェに匹敵する才能の持ち主」と注目されている。
そのパスラックとともに昨シーズンのU-17のブンデスリーガを制したFWヤンニ・ゼッラ、MFツェニス・ブルニッチ、MFパトリック・フリッチュらもドルトムントの未来を担う存在として、大きな期待を集めている。
トゥヘル監督は若手の抜擢に積極的だ。それだけにパスラックやゼッラがかつてのゲッツェのようにジグナル・イドゥナ・パルクを沸かせ、チームに栄冠をもたらす日は、そう遠い未来のことではないかもしれない。
いずれにせよ、ドルトムントの将来が希望に満ちているのは間違いない。想像できるのはバイエルンからの覇権奪回であり、新たな黄金期の到来だ。このユースアカデミーが、その原動力となるだろう。
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)
※ワールドサッカーダイジェスト2015.12.03号より加筆・修正
トゥヘル監督は若手の抜擢に積極的だ。それだけにパスラックやゼッラがかつてのゲッツェのようにジグナル・イドゥナ・パルクを沸かせ、チームに栄冠をもたらす日は、そう遠い未来のことではないかもしれない。
いずれにせよ、ドルトムントの将来が希望に満ちているのは間違いない。想像できるのはバイエルンからの覇権奪回であり、新たな黄金期の到来だ。このユースアカデミーが、その原動力となるだろう。
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)
※ワールドサッカーダイジェスト2015.12.03号より加筆・修正