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【移籍専門記者の視点】アンチェロッティ、モウリーニョ、グアルディオラ――複雑に糸が絡み合う「名将3人の来夏動向」

カテゴリ:移籍情報

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2015年11月27日

モウリーニョの「キャリア最後の夢」とは?

チェルシーの調子がいまひとつという事情もあり、モウリーニョは今シーズン限りでの退任が囁かれる。本人が望む新天地はどこなのか。(C)Getty Images

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 一方、今シーズン限りでチェルシーを去る可能性が高いモウリーニョにとって、次の行き先となり得るクラブはふたつ。ひとつは、かねてから噂に上っているPSG(パリ・サ
ンジェルマン)、そしてもうひとつはマンチェスター・ユナイテッドだ。
 
 PSGに関しては、C・ロナウド獲得とのセットで両者の代理人を務めるジョルジュ・メンデスが動いているという話が出ている。モウリーニョに1000万ユーロ(約14億円)超の年俸を支払える数少ないクラブでもあり、可能性があれば本格的に動き出すだろう。
 
 しかしモウリーニョ自身にとっての「本命」はユナイテッドだ。R・マドリーを去った2年前の夏、あらゆる手を尽くしてマンチェスター行きを画策したのは有名な話で、彼にとってユナイテッドの監督になるというのは、キャリア最後の夢なのである。
 
 クラブサイドは2年目を迎えたルイス・ファン・ハールのプロジェクトを軌道に乗せて長期政権につなげたいと考えているが、今シーズンも結果が伴わないとなれば、監督交代も考えざるを得なくなるだろう。
 
 その場合にモウリーニョと並んで候補になり得るのが、ほかでもないアンチェロッティだ。アレックス・ファーガソンが引退する2013年、後任候補の一番手がアンチェロッティだったのはよく知られた話。ファーガソン本人から直々にオファーがあったにもかかわらず、当時はタイミングが合わずに実現しなかった。だが、今回はどうなるか分からない。
 
 いずれにしても、ユナイテッドの指揮官のポストが空くかどうかは今シーズンの成り行き次第。R・マドリー、バイエルン、チェルシーは高い確率で監督が代わるだろう。来夏の「椅子取りゲーム」はかなり派手な展開になりそうだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※ワールドサッカーダイジェスト2015.12.03号より加筆・修正
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。父は70~90年代にナポリ、ジェノア、レッチェなどで監督を歴任し、現在はTVコメンテーターのジャンニ・ディ・マルツィオ。選手としては才能に恵まれず、ジャーナリストを志し、パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタート。04年から『スカイ・イタリア』に所属する。父を通して得た人脈を活かしてカルチョの世界に広いネットワークを築き、移籍マーケットの専門記者という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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