こうして彼を中心に守備陣が粘り、失点を極力減らして、アタッカー陣の得点を待つことが、当面のシャルケが生き抜く道。特に同じ下位に沈むシュツットガルト（２月25日）、ボーフム（３月４日）との２連戦は重要だ。この“６ポイントマッチ”をモノにできるか否かに、シャルケの命運がかかっていると言っても過言ではないだろう。
「残留するために大事なのは、やっぱり直接対決で負けないことですね。僕もいろんなチームで残留争いをしてるけど、直接対決次第で全然流れが変わってくる。勢いという意味でもそうなので、絶対に負けちゃダメ。勝点自体を見ても、上（ヘルタ・ベルリン）と２差、シュツットガルトと４差。まだ可能性はあるし、１個勝てばグッと相手に危機感を与えられる。１つの試合で良い方向にも悪い方向にも転ぶ可能性があるんで、油断はできないですね」と気を引き締めて、組織力を高め、重要なゲームに照準を合わせる覚悟だ。
シャルケでのプレーに専心
その先には３月24・28日の第２次森保ジャパンの初陣も控えている。代表続行か否かの決断を保留している吉田は「決めるのは監督。僕はここでのパフォーマンスを評価される立場」と慎重な物言いを繰り返したが、サッカーへの飽くなき情熱は薄れるどころか、燃え上がる一方だ。
カタール・ワールドカップのようなしびれる試合を経験すれば、またそこに戻りたいという気持ちにもなるのがフットボーラー。彼は彼なりに高みを目ざしていくはずだし、貪欲な姿勢を示しているベテランを森保一監督も必要だと考えるのではないか。
そのためにも、まずはシャルケで苦境を乗り越えることが肝心。吉田が今、やるべきことは極めてシンプルなのである。
取材・文●元川悦子（フリーライター）
【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻＆恋人たち
カタール・ワールドカップのようなしびれる試合を経験すれば、またそこに戻りたいという気持ちにもなるのがフットボーラー。彼は彼なりに高みを目ざしていくはずだし、貪欲な姿勢を示しているベテランを森保一監督も必要だと考えるのではないか。
そのためにも、まずはシャルケで苦境を乗り越えることが肝心。吉田が今、やるべきことは極めてシンプルなのである。
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