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「この半年間、ずっとトライしている」ドイツでさらなる高みを目ざすシャルケ吉田麻也。第2次森保Jへの意欲は?「決めるのは監督」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2023年02月11日

臨機応変なディフェンスに光明

自身初のブンデスに挑戦中の吉田。対人守備にフォーカスし、DFとしてグレードアップを目ざす。(C)Getty Images

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 今季のドイツ・ブンデスリーガで、シーズン前半戦ではわずか2勝で最下位に沈み、1年での2部逆戻りが現実味を帯びている名門シャルケ。後半戦再開後もフランクフルト(0-3)、ライプツィヒ(1-6)に大量失点して連敗。34歳のベテラン吉田麻也も戦犯扱いされることが多かった。

 しかしながら、1月29日のケルン戦、2月4日のボルシアMG戦で続けてスコアレスドローで乗り切り、守備改善への布石を打った格好だった。

「冬の移籍市場で新戦力を何人取ったのか……。ノッティンガム・フォレストの次に取ってるんじゃないですか(苦笑)。でも左サイドバックのフィンランド人の選手(イェレ・ウロネン)とか新しいメンバーが入って、ある程度、マークを受け渡しながら守れるようになったんで、良くなりましたね。

(トーマス・)ライス監督はマンツーマンって言ってますけど、今まではその言葉通りにやって、『俺はここを通されても関係ないよ』みたいな感じで守る選手もいた。結局、尻ぬぐいしなきゃいけなくなるのがセンターバックだったんです。そういう状況から臨機応変に守れるようになったことは大きい。まだ2試合だから、これを積み重ねることが大事ですね」と、ボルシアMG戦を終えた吉田は前向きに語っていた。
 
 それを、上位につけるヴォルフスブルク相手にも継続できれば、先々に希望が見えてくる。そういう意味でも2月10日のホームゲームは重要度が高かった。

 キャプテンマークを巻いて先発した背番号4は、この日も力強くチーム全体を統率した。序盤に不運な判定から味方がPKを献上したが、これを相手がミス。シャルケは幸運に恵まれる形で無失点を継続する。そこからは一方的に攻め込み、吉田も相手DF陣の背後を目がけて浮き球のロングボールを送るなど、攻めのスイッチを入れようと試みた。

 だが、今季ここまで19試合で通算14得点しか奪えていないアタッカー陣が決め手を欠いてしまう。右ウイングの上月壮一郎も対面に位置した敵の左SBパウロ・オタビオに激しいマークを受け、仕事らしい仕事ができない。1月末に加入した1トップのミヒャエル・フレイは前線で何度か起点を作ったものの、どうしてもゴールを挙げられないまま前半が終了する。

【動画】シャルケ吉田麻也が無失点に貢献!ヴォルフスブルク戦ハイライト
 
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