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【指揮官コラム】特別編 三浦泰年の『情熱地泰』|厳粛にルールを守るだけでは魅力は生まれない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2015年11月04日

普通に“こなす”ことに魅力を感じる人はいない。

日本サッカーの魅力を伝えるうえで、日本代表が果たすべき役割は大きいが、そのためにもクオリティの高いゲームを望みたい。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 こうしたことを守るだけでは決して人を魅了できないだろう。これらはよりサッカーのレベルが低く、もっとひたむきさや実直さが必要な国が導入すべきモノだ。
 
 日本はもっとシンプルに、いかにクオリティを上げるために努力していくかを考えるべきだ。基本的にサッカーを愛する人間はクオリティを一番に関心を持つはずだ。
 
 偶然入ったようなゴールで1-0で勝点をあげるつまらない試合より、「クオリティの高い内容のあるサッカーで引き分けたほうが日本のサッカーの発展になるのでは?」と提言し勝利至上主義へのメッセージとしたほうがJリーグには役に立つ。
 
「レフェリーに文句を言うな!」ではなく、
「レフェリーを囲め! レフェリーは全員にはカードは出せない!」
と教える南米の監督や、
「赤信号で止まるな! 強盗に合うぞ!」
「誰も渡ってない赤信号をいつまで待つんだ?」
「信号機が壊れていたら日本人はいつまで待つんだ?」
などと、僕に言ってきた外国人選手のような逆発想も大事である。
 
「異論を異端とするな」というが、魅力とはルールを守ることではない。ルールをリスペクトしたなかで、いかにギリギリのところでより良いプレーをするかだ。はっきり言えば魅力とはルールを欺く(破る)ことに近い! と僕は思う。普通に“こなす”ことに魅力を感じる人はいないであろう。
 
 スリルこそが魅力であり、それがクオリティの高さだと思う。日本人は真面目で勤勉なだけが取り柄ではないところを証明しなければならない。こんな人間の言うことが認められれば、日本はもっと魅力を持つであろう。
 
 サッカーの世界でも経済でも、基盤、土台、根っ子を創り続けて来た国だからこそ、さらなるクオリティを求めていくべきだ!
 
2015年11月3日
三浦泰年
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