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【指揮官コラム】特別編 三浦泰年の『情熱地泰』|厳粛にルールを守るだけでは魅力は生まれない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2015年11月04日

フェアプレーの精神も見方を変えれば……。

「笛が鳴るまで全力プレー」「素早いリスタート」「迅速な交代」……。これらを常に守っていれば魅力のあるサッカーになるのか。(C) SOCCER DIGEST

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 逆転の発想が必要だ。フェアプレーの精神はもちろんリスペクトするが、よく「フェアプレーを貫け」などと言われる時によく言われる次の3つのことについて、もう一度解釈を見直す必要があると思うのだ。
 
1.「笛が鳴るまで全力でプレーする」
 正義感の強い人はきっとこう言う。「簡単に倒れない。倒れても笛が鳴るまでプレーを止めない。痛くもないのに痛がってピッチの上でゴロゴロしない。レフェリーに必要ないクレームを入れてゲームの進行を妨げない。プレーができる限りは全力でプレーしてほしい」
 
 これは発想を変えれば、全力でプレーすれば、笛がなるまでプレーを続ければ、必然的にファウルは起きる。全力でぶつかり合えば自然にファウルは増え、レフェリーにクレームを付けたくなる微妙なシーンも増えるだろう。
 
2.「リスタートを早く」
「GK、CKの時など勝っている時はゆっくりやる、そういうことがあっても必要以上にプレーを遅れさせないように、素早くプレーをしてほしい」
 
 これはドーハを経験した国が掲げるものか? なんとしてでも勝ち切らなければならない試合はあるはずだ。リスタートはスローとクイックのミックスであり、より効果のある(質の高い)ものにするには「相手を欺くリスタートをしよう」だ。
 
3.「見苦しいような、時間稼ぎのような交替はやめてくれ」
これも同じだろう。要するに判断だ。例えば、誰もいない見通しの良い大きい道なのに、法定速度以下の40キロで走る必要はない。逆に40キロを出せる道でも人が多く危険を感じる日なら20キロで走行するだろう。交代も同じだ。ゆっくり戻るか早く戻るかは選手が知っておかなければいけない。それもカードをもらわないように、状況に合わせて判断するものだ。
 
 そして、フェアとされるこの3つがきっちりと厳粛に守られるなら、本当に世界に誇れる魅力あるリーグになるのだろうか?
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