R・マドリー番記者「ベンゼマが私に吐露したベニテス監督への不満」

カテゴリ:メガクラブ

パブロ・ポロ

2015年10月16日

最も結果を出している選手を60分で下げるべきではない。

今シーズンのここまでのパフォーマンスは、C・ロナウド(左)やベイル(右)よりベンゼマのほうが上。ベニテス采配には疑問が少なくない。(C)Getty Images

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 采配やチーム作りに不満を覚えているのは、ベンゼマだけではない。ベンゼマ以外のマドリーの選手たちから話を聞いても、ベニテスへの不満をこぼす選手は少なくないのだ。
 
 選手たちに惜しまれつつも昨シーズン限りで解任されたカルロ・アンチェロッティ前監督は、選手たちと人間的に深い信頼関係を築いていた。
 
 しかし、選手たちとより距離を取りたがるベニテスは、今のところそうではない。リスペクトはあるが、信頼関係までは築けていないのだ。
 
 ここまでマドリーは、ベンゼマの貢献もあってまずまずの成績を収めている(8節終了時点で首位ビジャレアルと勝点1差の3位)。しかし、C・ロナウドは昨シーズンと比べれば得点率が落ちているうえ、ベンゼマだけでなくルカ・モドリッチ、ハメス・ロドリゲスも故障離脱中だ。
 
 この苦境の中でロッカールームの微妙な空気が、大きな足枷となる可能性は否定できない。
 
 ベンゼマはいわゆるスターではない。メディア露出度はC・ロナウドとベイルと雲泥の差がある。しかし、フットボーラーの価値は人気だけで測れるものでは決してない。ピッチ上で最も結果を出している選手を、少なくとも60分でベンチに下げるべきではない。
 
文:パブロ・ポロ(マルカ紙)
翻訳:豊福晋
 
【著者プロフィール】
Pablo POLO / MARCA
パブロ・ポロ(マルカ紙)
スペイン最大のスポーツ紙『マルカ』でレアル・マドリー番を務める敏腕記者。フランス語を操り、フランスやアフリカ系の選手とも親密な関係を築いている。アトレティコ番の経験もあり、首都の2大クラブに明るい。
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