得点王にもかかわらず9試合でフル出場はたったの1つ。
欧州広しと言えども、カリム・ベンゼマが置かれている状況は極めて稀だ。なにしろピチーチ(リーガ・エスパニョーラ得点王)にもかかわらず、いつも必ず後半半ばにベンチに下げられているのだ。ここまでの公式戦9試合(リーガ7試合とチャンピオンズ・リーグ2試合)で、フル出場はたったの1つ。その他はすべて途中交代を命じられている。
その決断を下しているのは、もちろん監督のラファエル・ベニテスだ。彼にはその権限があるし、ほとんどアンタッチャブルなクリスチアーノ・ロナウドとガレス・ベイルの存在が影響してもいるのだろう。
しかし、もちろん当のベンゼマはこの状況に納得がいっていない。リーガで挙げた6ゴールはC・ロナウド(5ゴール)やベイル(2ゴール)を上回っており、チャンスメークでも2人よりも貢献しているのだから、当然の感情だろう。
フランスの大学に留学経験があり、フランス語が話せる私は、幸いにもベンゼマと親しい関係を築いている。彼のマドリー入団当初は簡単な通訳を務めた経験があるし、現在も『マルカ』紙でレアル・マドリー番を務める傍ら、フランス代表選手たちも担当しているので、フランス代表の合宿などでも頻繁に会話を交わしている。
つい最近も、ベンゼマは私にベニテス監督に関する不満を吐露している。
「結果を残している中での交代は受け入れがたい」
「疲労からくる負傷を避けるために交代しているという理由も納得できない」
その決断を下しているのは、もちろん監督のラファエル・ベニテスだ。彼にはその権限があるし、ほとんどアンタッチャブルなクリスチアーノ・ロナウドとガレス・ベイルの存在が影響してもいるのだろう。
しかし、もちろん当のベンゼマはこの状況に納得がいっていない。リーガで挙げた6ゴールはC・ロナウド(5ゴール)やベイル(2ゴール)を上回っており、チャンスメークでも2人よりも貢献しているのだから、当然の感情だろう。
フランスの大学に留学経験があり、フランス語が話せる私は、幸いにもベンゼマと親しい関係を築いている。彼のマドリー入団当初は簡単な通訳を務めた経験があるし、現在も『マルカ』紙でレアル・マドリー番を務める傍ら、フランス代表選手たちも担当しているので、フランス代表の合宿などでも頻繁に会話を交わしている。
つい最近も、ベンゼマは私にベニテス監督に関する不満を吐露している。
「結果を残している中での交代は受け入れがたい」
「疲労からくる負傷を避けるために交代しているという理由も納得できない」