勝点と勝利数は、過去8年間で最多。
その結果を受け、多くの選手がよりアグレッシブに行かなければタイトルは獲れないと口にした。今季、バランスはもちろん大切だが、再び攻撃に比重を置いて戦うようになった。
そして第1ステージで無敗優勝を果たし、その後も勝点を重ねて現在も年間1位に立っている。特筆すべきは、その成績は黄金期の06、07年以来、過去8年間のなかですでに最高を記録していることだ。
通算19勝は、04年(19勝 ※年間30試合)、06年(22勝)、07年(20勝)以来である。通算勝点65も、すでにチーム史上3位だ(1位が06年の勝点72、2位が07年の勝点70)。ゴール数は58で、すでに昨季を上回る。
過去を払拭しようという選手たちの気概は、実際にデータにも示されているわけだ。今季の浦和はチーム史に残る「結果」は残している。勝利数や勝点の最多記録を更新する可能性も十分ある。
あと足りていないのは、リーグ年間優勝のタイトルだけだ――。
「もっと臨機応変にできれば」と、梅崎は課題を挙げた。
今季の浦和は、まさに柏木が言うように感覚的にプレーしながら連動し合っている時、より理想的な攻撃ができている。一方、この日の鳥栖戦のように、DFの槙野も森脇もリスクを掛けて攻め上がり、強引に敵陣をこじ開けようとして、裏のスペースを突かれたり、相手がプッシュをかけてきた時にバタついたり……と悪循環に陥った。
いかに、焦らないか。しかも、プレッシャーが掛かるどんな状況であっても。
もちろん一筋縄でいくはずがなく、いろいろな感情が押し寄せることだろう。ただ、力ずくで浦和が局面を打開しようとすると、大抵上手くいった試しがない。
それこそ臨機応変さだ。浦和に求められるのは、ふと攻撃のアイデアを浮かべたり、機転の利いた咄嗟の判断をしたりすること。そのためには、心のどこかに多少なりとも余裕を持つこと(切迫しない状態を保つこと)が求められる。
そうすれば、どんな状況も乗り越えていける、さまざまな発想が生まれるはずだ。
こうして「昨年の悪夢」なんてフレーズが出たら、また言っているわ、ぐらいに蹴散らしてくれれば、それでいい。
文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
※10月8日(木)発売の『サッカーダイジェスト』で、「2015浦和レッズダイジェスト」が掲載されます。梅崎司選手、高木俊幸選手の新発見に満ちたインタビューなど、5つの企画からなる計10ページで、シーズン終盤戦に向けた浦和の見どころや展望を大々的に特集します。
そして第1ステージで無敗優勝を果たし、その後も勝点を重ねて現在も年間1位に立っている。特筆すべきは、その成績は黄金期の06、07年以来、過去8年間のなかですでに最高を記録していることだ。
通算19勝は、04年(19勝 ※年間30試合)、06年(22勝)、07年(20勝)以来である。通算勝点65も、すでにチーム史上3位だ(1位が06年の勝点72、2位が07年の勝点70)。ゴール数は58で、すでに昨季を上回る。
過去を払拭しようという選手たちの気概は、実際にデータにも示されているわけだ。今季の浦和はチーム史に残る「結果」は残している。勝利数や勝点の最多記録を更新する可能性も十分ある。
あと足りていないのは、リーグ年間優勝のタイトルだけだ――。
「もっと臨機応変にできれば」と、梅崎は課題を挙げた。
今季の浦和は、まさに柏木が言うように感覚的にプレーしながら連動し合っている時、より理想的な攻撃ができている。一方、この日の鳥栖戦のように、DFの槙野も森脇もリスクを掛けて攻め上がり、強引に敵陣をこじ開けようとして、裏のスペースを突かれたり、相手がプッシュをかけてきた時にバタついたり……と悪循環に陥った。
いかに、焦らないか。しかも、プレッシャーが掛かるどんな状況であっても。
もちろん一筋縄でいくはずがなく、いろいろな感情が押し寄せることだろう。ただ、力ずくで浦和が局面を打開しようとすると、大抵上手くいった試しがない。
それこそ臨機応変さだ。浦和に求められるのは、ふと攻撃のアイデアを浮かべたり、機転の利いた咄嗟の判断をしたりすること。そのためには、心のどこかに多少なりとも余裕を持つこと(切迫しない状態を保つこと)が求められる。
そうすれば、どんな状況も乗り越えていける、さまざまな発想が生まれるはずだ。
こうして「昨年の悪夢」なんてフレーズが出たら、また言っているわ、ぐらいに蹴散らしてくれれば、それでいい。
文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
※10月8日(木)発売の『サッカーダイジェスト』で、「2015浦和レッズダイジェスト」が掲載されます。梅崎司選手、高木俊幸選手の新発見に満ちたインタビューなど、5つの企画からなる計10ページで、シーズン終盤戦に向けた浦和の見どころや展望を大々的に特集します。