課題と長所に真摯に向き合い、引き寄せた縁

名願斗哉(みょうがん・とうや)/2004年6月29日生まれ、大阪府堺市出身。178センチ・63キロ。経歴:SSクリエイト―ガンバ大阪ジュニアユース―履正社高。今年9月7日に川崎内定が発表。「自分はドリブルからチャンスを作るのが得意なので、そこを見てほしいです」。写真:安藤隆人
「フロンターレは高校3年間でさらに好きになっていました。ワンタッチパスなどのリズムが見ていて気持ちいいなと思っていたし、素晴らしいテンポで相手を崩してシュートまで持っていくのがめちゃくちゃ魅力的で、自分もあのなかでプレーしてみたいなとずっと思っていました。ちょうど興國高の永長(鷹虎)選手の内定が決まった時に、初めて身近な人がフロンターレに行くことになって、めちゃくちゃ意識するようになりました。
実際にプリンス関西で永長選手と対戦したときに、『絶対に抑え込んでアピールする』と思って挑んだのですが、取りに行ったらかわされるし、取りに行かなくても抜きにかかってくるし、どうしたらいいか分からなくなるくらいで、本当にお手上げ状態でした。その時に『ああ、このレベルの選手じゃないといけないんだな。俺じゃ無理だな』と感じたのですが、その一方で『諦めたくない。自分もそうなりたい』と強く思えました」
今年に入ると日本高校選抜U-17に選出。強化合宿やJヴィレッジカップではMF徳永涼(前橋育英)、MF阪田澪哉(東山)、FW小林俊英(大津)らと抜群の連係を見せ、ともにスピーディかつテンポの良い攻撃を繰り出し、圧倒的な破壊力を見せつけた。
個人能力の高さと、戦術的な対応力を見せつけたことで、川崎が名願の獲得に向けて本格的に動き出すことになった。そして夏前に川崎の練習に参加し、そこで高い評価を得た。
「最初、フロンターレの練習参加の話をもらった時は、『え、嘘でしょ』という気持ちでした。行きたかったけど、正直大学に進んだほうがいいのかなと思っていたので。実際に練習参加したら、プレスの速さは凄まじいし、球際の強度がめちゃくちゃ凄いし、パスのスピードが速くて質も高い。
本当にすごくハイレベルな環境でした。でも、好きなチームのサッカーに触れて、これだけハイレベルだからこそ、あのサッカーができるのかと思いましたし、入りたいと強く思いました」
実際にプリンス関西で永長選手と対戦したときに、『絶対に抑え込んでアピールする』と思って挑んだのですが、取りに行ったらかわされるし、取りに行かなくても抜きにかかってくるし、どうしたらいいか分からなくなるくらいで、本当にお手上げ状態でした。その時に『ああ、このレベルの選手じゃないといけないんだな。俺じゃ無理だな』と感じたのですが、その一方で『諦めたくない。自分もそうなりたい』と強く思えました」
今年に入ると日本高校選抜U-17に選出。強化合宿やJヴィレッジカップではMF徳永涼(前橋育英)、MF阪田澪哉(東山)、FW小林俊英(大津)らと抜群の連係を見せ、ともにスピーディかつテンポの良い攻撃を繰り出し、圧倒的な破壊力を見せつけた。
個人能力の高さと、戦術的な対応力を見せつけたことで、川崎が名願の獲得に向けて本格的に動き出すことになった。そして夏前に川崎の練習に参加し、そこで高い評価を得た。
「最初、フロンターレの練習参加の話をもらった時は、『え、嘘でしょ』という気持ちでした。行きたかったけど、正直大学に進んだほうがいいのかなと思っていたので。実際に練習参加したら、プレスの速さは凄まじいし、球際の強度がめちゃくちゃ凄いし、パスのスピードが速くて質も高い。
本当にすごくハイレベルな環境でした。でも、好きなチームのサッカーに触れて、これだけハイレベルだからこそ、あのサッカーができるのかと思いましたし、入りたいと強く思いました」
3度目の思いでついにたどり着いた川崎。ずっと自分の気持ちを信じて、課題と長所に真摯に向き合い続けたからこそ、引き寄せた縁だった。
「鬼木達監督から『ドリブルは通用しているから、あとはフィニッシュの精度、身体作りをしっかりしてほしい』と言われました。自分の成長のために言われたことをしっかりと受け止めて取り組んでいきたいと思います」
最後に、名願にこれからの夢を語ってもらった。
「自分のドリブルをフロンターレで発揮してみたい。あのハイクオリティなパス回しがあって、どうしても崩せないとなったときに、ドリブルで相手を抜くことが必要になってくるので、そこでのアクセントと考えたら通用するんじゃないか、貢献できるんじゃないかと思っています。
あとできれば、永長選手と共存したいです。両サイドから仕掛けられたら相手もどっちから防いでいいか分からなくなると思うので、そういう怖い選手になっていきたい」
強く望めば叶う。それをこれからも実践し続けるだろう。それが名願の生き方である以上は。そして周りはその姿に希望と期待を寄せていく――。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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「鬼木達監督から『ドリブルは通用しているから、あとはフィニッシュの精度、身体作りをしっかりしてほしい』と言われました。自分の成長のために言われたことをしっかりと受け止めて取り組んでいきたいと思います」
最後に、名願にこれからの夢を語ってもらった。
「自分のドリブルをフロンターレで発揮してみたい。あのハイクオリティなパス回しがあって、どうしても崩せないとなったときに、ドリブルで相手を抜くことが必要になってくるので、そこでのアクセントと考えたら通用するんじゃないか、貢献できるんじゃないかと思っています。
あとできれば、永長選手と共存したいです。両サイドから仕掛けられたら相手もどっちから防いでいいか分からなくなると思うので、そういう怖い選手になっていきたい」
強く望めば叶う。それをこれからも実践し続けるだろう。それが名願の生き方である以上は。そして周りはその姿に希望と期待を寄せていく――。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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