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川崎への思いは三度、再燃。世代屈指のドリブラー名願斗哉の夢は?「永長選手と共存したい」【インタビュー】

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2022年09月10日

全日本U-15選手権では全試合先発で優勝の原動力に

履正社では課題と向き合い続ける日々。守備を磨きながら、長所であるドリブルとパスを伸ばした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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「平野監督は『そのドリブルはなかなかできないぞ、ぜひうちに入ってほしい』と自分のストロングポイントを褒めてくれたんです。それまでは褒められるよりも課題を指摘されることが多かったので、平野監督が攻撃のクオリティを評価してくれたことは素直に嬉しかったし、この監督の下でプレーしたいと心から思えたんです」

 進路が決まると、そこから驚くべき成長を遂げた。G大阪ジュニアユースでは指摘されていた守備を意欲的に取り組み、献身性を見せたうえで得意のドリブルやパスを発揮するようになり、周りの評価は劇的に変化した。

 中学最後の大会となった高円宮杯JFA全日本U-15選手権では、見事にレギュラーの座を掴み取った。MF南野遥海(G大阪ユース)、高橋隆大(静岡学園)らとともに躍動し、準々決勝で先制弾を挙げるなど、全試合スタメン出場で優勝の原動力となった。

「課題意識をはっきりと持って練習に取り組んだら最後にスタメンを勝ち取って、そこで日本一を取ることができた。努力は報われたと思うし、自分に自信がつきました」

 この自信を胸に、履正社では守備を磨きながらも、長所であるドリブルとパスを伸ばし続けた。1年次は試合に絡むことができなかったが、それでも「ジュニアユースで試合に出られない時から、どうしたら試合に出て自分を表現できるか、どうやったら一番になれるかとずっと考えてきたからこそ、この時も同じように考えて課題に向き合ったり、ドリブル練習を自主的にやっていました」と、中学時代の体験をベースに自分自身と向き合い続けた。そして2年生の夏以降になると、ついに中心的な存在となるまで成長した。

「自分の武器の出しどころ、出し方をかなり意識して平野監督にも指導を受けて、より精度は高くなったと思います。平野監督からはボールを受ける位置とか、置く位置、自分が得意なドリブルを出せるところまではシンプルに周りを使っていくことなどを学びました。

 最初は難しかったのですが、だんだんその意味がよく分かって、より自分の武器が研ぎ澄まされていく感覚にはなっています。ここでやることが絶対に自分のプラスになると信じてやってくることができたのが大きいと思います」
 
 試合で繰り出されるドリブルは変化に富んでいて、かつ一瞬の加速はとてつもない切れ味を持っていた。両足でスムーズにボールタッチしながら、相手の守備の形や出方を常にリサーチして、ドリブルの最適解のコースを模索していく。

 相手をかわすというより、より前に運んでいくためのコースを把握しながらドリブルを仕掛けるからこそ、名願のドリブルは複数人で挑んでもなかなか止められない。いつしかそのドリブルは一人で局面を打開していく強烈な武器として知られるようになった。

 プリンスリーグ関西で優勝すると、そのままプレミアリーグ参入戦を制して、高3のラストイヤーをプレミアリーグWESTで戦う権利を得たことで、さらに名願への注目度は高まった。

 そのなかで川崎への思いは三度、再燃していた。
 
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