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浦和レッズの元守護神、山岸範宏が探求する“GKコーチの理想郷”。大事にしている恩師オフトの戒め

カテゴリ:Jリーグ

河野正

2022年09月07日

JFAアカデミーで掴んだチャンス。現在、単身赴任中

JFAアカデミー福島では船越監督(中央奥)からも多くを学んでいる。写真:河野正

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 クラブが11月30日に引退を発表すると、JFAアカデミーのGKコーチを統括する加藤好男リーダーか「指導者に興味はありますか」という連絡が入った。

 高校生の頃は体育教師としてサッカー部顧問に就く夢があり、プロ入り後も引退したら指導者になることを希望していただけに、浪々の期間もなく次のステージへ進めたのは幸運だった。

 JFAアカデミーとは、中高一貫指導による個の育成を目ざし、日本サッカー協会が06年、福島県に創設したエリート養成機関である。

 山岸は19年1月半ば、静岡県御殿場市で活動するJFAアカデミー福島の男子U-18コーチに就任。指導のイロハも持ち合わせないまま着任したが、「加藤さんが昨年12月までの3年間、御殿場にいらして試合も毎回見てくれました。指導者としての基盤をつくり上げる過程で、GKインストラクターに見守られながら指導と勉強ができたのは、とてもありがたかった」と感謝する。

 監督が欲しがるGKの養成が、最大の任務と心得る。山岸がコーチに就任した19年からU-18を指揮する船越優蔵監督は、攻撃にも守備にも積極的にかかわりながら、こと守ることには堅実なGKを好む。山岸が考えるGK像と同じだった。
 
 今年1月で就任4年目を迎えたが、教えることの難しさに何度も直面してきた。コーチングや技術、フィジカルは練習すれば習得できるが、判断力や理解力には個人差があり、選手へのアプロ―チの仕方にも工夫しているそうだ。

「一度言えば実行できる選手もいるし、同じことを何度教えてもミスを繰り返す子もいます。どうやって頭を鍛えるか、そこも学んでいきたい。それと人間性ですね。伝え方や口調が多少厳しくなってもビクともしない子がいる一方、しょげちゃう子もいます。選手の個性によって接し方も考えないといけません」

 チームは今季、15年以来7年ぶりのプレミアリーグEASTに復帰し、東日本を代表するクラブや高校チームと戦っている。山岸は試合でセットプレーの守備になると、担当コーチとしてテクニカルエリアに出て、現役時代と少しも変わらぬ大きな声で指示を出すのが務めだ。

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