総合力の高い南野はこれという武器を身に付けたい。
それ以外の人材で注目したいのは、川崎の大島僚太とG大阪の堂安律。彼らはボランチに加え、一列前のトップ下もこなせる。足もとの技術が高く、動きながらギャップでボールを受け、ボールが収まる点は香川と似ている。後はミドルシュートを積極的に打ち、20メートル強のシュートを確実に枠内に飛ばせるようになると、ひと皮むけるだろう。
1.5列目や2列目でプレーする海外組の若手という枠では、原口元気も候補だ。ドリブル、パス、シュートの3項目に分けると、香川よりパスの能力は劣る分、ドリブルとシュートは上回っている。その強みを磨けば、ドイツでもコンスタントに結果を残せるようになるはずだ。
面白い存在が南野拓実。彼がタイプ的に香川に近いのか、岡崎に近いのか判断は難しいが、あえて言うならふたりの中間か。香川のように中盤で組み立てに参加してコンビネーションで打開したかと思えば、岡崎のようにハードワークしながらエリア内に入ってゴールも狙う。
パスセンスもあり、ゴール前での嫌らしさも備えているうえ、2列目のサイド、トップ下、FWに対応するなど総合力も高い。ただ、これという武器がないのが欠点だ。欧州で揉まれて経験を積むなかで、自分の活かし方を探してほしい。
解説:城福 浩
プロフィール
じょうふく・ひろし/61年3月31日生まれ、徳島県出身。89年に現役を引退後、指導者へと転身し、U-15代表やU-17代表の監督を歴任。FC東京、甲府でも指揮を執った。現在はフリーとして様々なメディアで解説を務める。
1.5列目や2列目でプレーする海外組の若手という枠では、原口元気も候補だ。ドリブル、パス、シュートの3項目に分けると、香川よりパスの能力は劣る分、ドリブルとシュートは上回っている。その強みを磨けば、ドイツでもコンスタントに結果を残せるようになるはずだ。
面白い存在が南野拓実。彼がタイプ的に香川に近いのか、岡崎に近いのか判断は難しいが、あえて言うならふたりの中間か。香川のように中盤で組み立てに参加してコンビネーションで打開したかと思えば、岡崎のようにハードワークしながらエリア内に入ってゴールも狙う。
パスセンスもあり、ゴール前での嫌らしさも備えているうえ、2列目のサイド、トップ下、FWに対応するなど総合力も高い。ただ、これという武器がないのが欠点だ。欧州で揉まれて経験を積むなかで、自分の活かし方を探してほしい。
解説:城福 浩
プロフィール
じょうふく・ひろし/61年3月31日生まれ、徳島県出身。89年に現役を引退後、指導者へと転身し、U-15代表やU-17代表の監督を歴任。FC東京、甲府でも指揮を執った。現在はフリーとして様々なメディアで解説を務める。