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【W杯を手繰り寄せた男たち|茂庭照幸編】バカンス中に1本の電話が…。追加招集で初戦に途中出場、まさかの逆転負けに悔恨の念

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年08月19日

「自分から動けるかどうか。そこが勝負」

茂庭照幸(もにわ・てるゆき)/1981年9月8日生まれ。1999年に平塚でプロキャリアをスタート。以後、FC東京、C大阪、バンコク・グラスで活躍し、現在はJFLのFCマルヤス岡崎でプレーするDF。J1通算300試合・1得点、J2通算75試合・2得点、J3通算6試合・0得点、日本代表通算9試合・1得点。(C)SOCCER DIGEST

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 だが、日本は時間が経つごとにズルズルと相手に押し込まれ、最後は堤防が決壊するかのように6分間で3失点し、終わってみれば1-3。衝撃的な逆転負けを喫した。茂庭は「自分が試合に入る時に考えていたことをストレートにぶつけられていたら」と悔やむ気持ちがあるという。

「相手にアタックに行かないからどんどん追い込まれてしまった。僕ももっと主張できたらよかったけど、主力と一緒に試合に出た経験がほとんどなくて、言える関係性を築けていなかったし、阿吽の呼吸もなかった。それも大きな反省点の1つだと感じています。

 どの代表チームにも不動の主力は必ずいる。実績の少ない選手が本気でワールドカップに出て日本を勝たせようと思うなら、メイン級とたくさん話して、状況ごとの動きや連係を確認し、自分なりに落とし込む作業を率先してやるべきなんです。今の国内組だったら、日本に(長友)佑都たちがいるわけですから、連絡を取って教えてもらってもいいくらいです。

 代表は活動時間が短いから、耳や目で得た情報を身体に落とし込み、瞬時にピッチで表現できるようにしないとダメ。1分1秒をムダにしてはいけないんです。それが自分には足りなかった。やっぱり年齢や経験に関係なく、遠慮なしに言い合える関係を作るように自分から動けるかどうか。そこが勝負ですね」
 
 一度は落選の憂き目に遭いながら、ドイツW杯の舞台に立つ機会を与えられ、天国と地獄を味わった茂庭の言葉は重い。カタールW杯でメンバー入りのボーダーラインに立っている選手たちは、彼の話に耳を傾け、自分のできることを考え、今すぐにアクションを起こしてほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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