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【孤高のサムライ戦記|田中亜土夢】ボランチで新境地を開拓。走力も健在の34歳は、日本とフィンランドの架け橋に

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2022年08月06日

8月7日の川崎対横浜戦では、『MOI SAUNA』のブースを出展

フィンランドでの生活も計6年目。「第2の故郷になりつつあります」と愛着を感じており、日本との交流にも貢献したいと願う。写真:本人提供

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 新たな意欲に燃える田中。目下の課題は契約延長できるか否かだ。リーグは10月末に終わるため、そろそろ今後の身の振り方の話し合いが行なわれるようだが、本人の感触は今のところ五分五分。ボランチという新境地を開拓しつつある今、ヘルシンキにとどまって、このチャレンジを続けたいという気持ちも少なくない。全ては8~10月の一挙手一投足にかかっていると言っても過言ではない。

「フィンランドに住んで6年。この国は僕にとっての第2の故郷になりつつあります。実は8月7日の川崎フロンターレ対横浜F・マリノス戦の際にも、僕が運営するサイト『MOI SAUNA』のブースを出していただき、HJKのユニホーム、オリジナルサウナハットなどを販売するんですが、日本とフィンランドの架け橋になりたいという思いも日に日に強まっています。

 30代後半まで現役を続けて、『オンリーワンの存在』として輝きを放ちつつ、ピッチ外でも両国の交流に貢献できたら理想的。サッカーのほうでも日本の子どもたちの遠征のお手伝いなどができたらいいなと考えています」

 田中はスケールの大きな未来像を描いている。確かにフィンランドでこれだけの地位を築いた日本人選手は彼1人。独自のキャリアを突き詰めていくことこそ、田中らしい生きざまと言っていい。
 
「日本から見ると、フィンランドは強豪とは言えないかもしれないですけど、欧州の中では第2ランクに入るか入らないか。若手選手が欧州5大リーグに移籍したり、国内リーグも差がなくなってきたりと、レベルは確実に向上しつつあります。

 48か国が出場になる2026年ワールドカップは初出場する可能性もあると思います。それも含めて日本とのつながりを深めるのは意味あること。その一助になれるように、これからもピッチ内外でベストを尽くします」

 目を輝かせる田中には、ぜひともELという大舞台をつかんでもらいたい。次戦は8月11日のマリボルとの第2レグ。これに勝ち、さらにプレーオフも勝ち上がって、未知なる領域に達してほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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