「E-1経由カタール行き」は夢物語ではない!藤田譲瑠チマ、町野修斗、相馬勇紀を推す理由

カテゴリ:日本代表

白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

2022年07月28日

26人枠ならば相馬はメンバー入りに値する

韓国戦では見事なヘディングで先制点を挙げた相馬。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 その町野とE-1得点王の座を分け合い、計3ゴール・2アシストを記録して大会MVPもダブル受賞した相馬勇紀が3人目の推しだ。
 
 同じく国内組で構成された3年前のE-1選手権で初招集されてから一度も森保監督から声が掛からなかったものの、その悔しさをバネに成長。今大会では主役を演じて見せた。
 
 森保ジャパンの左ウイングには、ご存知の通り南野拓実と三笘薫が君臨。テクニックやスピードなど純粋なクオリティーで比較すれば、彼ら2人に相馬は遠く及ばない。韓国戦後に本人も、「まだ同じ土俵には立てていない。最終予選の敵の強さ、プレッシャーがかかった中というのは、今日のレベルより、もっともっと上のレベルなんだなと思っています。(2人に)追いつけたとは思っていません」と率直に認めている。
 
 その一方で相馬は、南野と三笘にはない武器も備えている。まず、プレースキックの精度だ。香港戦では美しい直接FKを決め、韓国戦ではCKからアシストを記録。アジア最終予選10試合でCKとFKからのゴールがなんとゼロと、頼れるキッカーの不在は森保ジャパンの致命的な弱点の1つだけに、この持ち味は無視できないだろう。
 
 見逃せないもう1個の特長が、ディフェンスやオフ・ザ・ボールの動きなど地味なタスクを献身的にこなすことだ。名古屋グランパスではより守備的かつ運動量が求められるウイングバックを担うほどで、本人も「守りのところで相手に食らいついていったり、逆サイドからのクロスに対しても必ず反応するところは自分の良さ」と胸を張る。ドイツとスペインとの試合はどうしても押し込まれるはずで、その献身性が生きる可能性は十二分にある。
 
 コロナ禍を受けてカタールW杯は、登録枠が通常の23人から26人まで拡大。23人のままならおそらく南野と三笘で入る余地がなかっただろうが、26人となれば左ウイングに3枠を使ってもいい。プレースキッカーとして有能かつ主力2人とはまた違った献身的なタイプで、さらに中国戦では途中出場で存在感を見せた通りスーパーサブにも向いている相馬は、とくに適材に見える。
 
 藤田、町野、相馬は「E-1経由カタール行き」を達成できる資質を備えていると個人的には考える。少なくとも、9月のヨーロッパ遠征でフルメンバーと融合させて真価を見定めるべきだ。
 
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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