欧州サッカー 若手ブレイク候補10選 この逸材から目を離すな!――Part 1

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2015年09月17日

最大の魅力は的確な状況判断。

「吸収力が素晴らしい」と称えるのはトゥヘル監督。20歳のヴァイグルはアンカーに求められる資質を高い次元で備えている。 (C) Getty Images

画像を見る

ユリアン・ヴァイグル(ドルトムント/ドイツU-21代表) 1995年9月8日生まれ
 
 1860ミュンヘンでトップデビューを飾るや、瞬く間にレギュラーに定着。ドイツ最高クラスの若手として、かねてから注目を集めていたユリアン・ヴァイグルは今夏、国内外のクラブからオファーを受けた。
 
 その中からドルトムントを選んだ理由について、本人はこう語る。「トゥヘル監督の存在が大きい。僕の評価を率直に言ってくれたし、チームとしてどんなプランを持っているのか丁寧に説明してくれた。ここでなら成長できる。そう確信したんだ」
 
 ドルトムントからすれば、ヴァイグルの獲得はいわば「未来への投資」だった。ところが、この19歳の若武者はいい意味で首脳陣の期待を裏切ってみせる。
 
 プレシーズンで傑出したプレーを見せ、ベンダーやカストロら実力者を押しのけてアンカーの定位置を奪ったのだ。「吸収力が素晴らしい」とトゥヘル監督が称えれば、ギュンドアンは「ダイヤの原石だ」と賛辞を送る。
 
 最大の魅力は、的確な状況判断だ。ゲームの流れを常に冷静に見極め、攻守両面でツボを押さえた位置取りを見せる。足下の技術にも長け、正確な長短のパスで攻撃にリズムをもたらす。
 
 ただ、アンカーに求められる素質を高い次元で備えているものの、身体の線はまだ細い。トップレベルの相手に当たり負けしない強靭なフィジカルを手に入れれば、ワールドクラスの領域が見えてくるだろう。
 
文:中野吉之伴
【関連記事】
欧州サッカー 若手ブレイク候補10選 この逸材から目を離すな!――Part 2
【チャンピオンズ・リーグGS第1節】プレミア勢の珍現象&バルサは敵地でドローetc.
【CLポイント解説】ボール支配率7割のバルサを無力化したローマの攻守における巧みさ
【CLタレント名鑑】9月15日のチャンピオンズ・リーグで最も輝きを放った3選手
【CLポイント解説】不調ユーベが好調シティを撃破!! サプライズが起きた4つの理由
現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「多くの選手が減量に成功。好調の一因にシェフ交代も!?」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ