遠目の位置から仕掛けてフィニッシュに持ち込むのが十八番。
パウロ・ディバラ(ユベントス/アルゼンチン) 1993年11月15日生まれ
スピードとテクニック、そしてゴールセンスを高いレベルで兼備した21歳のストライカーだ。昨シーズンのパレルモで13得点・10アシストという活躍を見せて、今夏にユベントスに引き抜かれた。
遠目の位置で前を向き、そこからゴールに向かって仕掛けてフィニッシュまで持ち込むのがもっとも得意な形。まだ戦術面で成熟していないこともあり、持ち味を発揮するためにはある程度のスペースと自由を必要とする。
1トップを務めていたパレルモでは、カウンターアタックがチーム戦術の核だったため、そのスペースを謳歌して実力を存分に発揮できた。
翻ってユベントスでは、引いた相手を狭いスペースのなかで崩す状況が多くなるのに加えて、2トップを組む相棒のFWやトップ下との連携した動きが要求される。
プレーの幅を広げ、さらにインテリジェンスを身に付けてこうした戦術的課題を乗り越えられるかどうかが、さらなる飛躍の鍵となるだろう。
もうひとつのハードルがメンタルだ。セリエA開幕戦で2歳下のコマン(バイエルンに移籍)にスタメンの座を譲ったように、絶対的な主役だったパレルモ時代とは異なり、ユベントスでは厳しい競争に晒されることになる。
そうした環境やプレッシャーの中でも本来の力を発揮できる強いパーソナリティーを持っているかどうか。今シーズンはそれが試される。
タレント的にはワールドクラスに到達するだけのポテンシャルを間違いなく持っているだけに、メガクラブへのステップアップをどう消化し、成長していくか注目される。
文:ロベルト・ロッシ
取材・構成:片野道郎
スピードとテクニック、そしてゴールセンスを高いレベルで兼備した21歳のストライカーだ。昨シーズンのパレルモで13得点・10アシストという活躍を見せて、今夏にユベントスに引き抜かれた。
遠目の位置で前を向き、そこからゴールに向かって仕掛けてフィニッシュまで持ち込むのがもっとも得意な形。まだ戦術面で成熟していないこともあり、持ち味を発揮するためにはある程度のスペースと自由を必要とする。
1トップを務めていたパレルモでは、カウンターアタックがチーム戦術の核だったため、そのスペースを謳歌して実力を存分に発揮できた。
翻ってユベントスでは、引いた相手を狭いスペースのなかで崩す状況が多くなるのに加えて、2トップを組む相棒のFWやトップ下との連携した動きが要求される。
プレーの幅を広げ、さらにインテリジェンスを身に付けてこうした戦術的課題を乗り越えられるかどうかが、さらなる飛躍の鍵となるだろう。
もうひとつのハードルがメンタルだ。セリエA開幕戦で2歳下のコマン(バイエルンに移籍)にスタメンの座を譲ったように、絶対的な主役だったパレルモ時代とは異なり、ユベントスでは厳しい競争に晒されることになる。
そうした環境やプレッシャーの中でも本来の力を発揮できる強いパーソナリティーを持っているかどうか。今シーズンはそれが試される。
タレント的にはワールドクラスに到達するだけのポテンシャルを間違いなく持っているだけに、メガクラブへのステップアップをどう消化し、成長していくか注目される。
文:ロベルト・ロッシ
取材・構成:片野道郎