【CLポイント解説】不調ユーベが好調シティを撃破!! サプライズが起きた4つの理由

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年09月16日

ユーベの肝となったマンジュキッチの“献身”。

グループD|● マンチェスター・C 1-2 ○ ユベントス 【マ】得点者:オウンゴール(57分) 【ユ】得点者:マンジュキッチ(70分)、モラタ(81分)

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攻撃では裏への抜け出し、守備では果敢なチェイシングを続けたマンジュキッチ(右)。ユーベ勝利の立役者だ。(C)Getty Images

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 欧州最高峰の戦い、UEFAチャンピオンズ・リーグがついに開幕した。
 
 現地時間9月15日のグループステージ1節初日で随一の好カードとなったのが、グループDのマンチェスター・シティ対ユベントスだ。
 
 ここまでセリエAで1分け2敗(2得点・4失点)と不調だったユーベが、プレミアリーグで破竹の5連勝(11得点・0失点)を飾っていた好調シティを2-1で下すという、戦前の予想を覆す結果に終わる一戦。
 
 その成否を分けた、4つのポイントとは――。

・・・・・・・・・・・
 

1)ユーベの4-3-3が機能
 
 ユーベはクラウディオ・マルキージオ、サミ・ケディラという中盤の主力を欠いた影響もあり、ここまで使ってきた3-5-2と4-3-1-2ではなく、今シーズンで初めて4-3-3を採用した。
 
 守備時は両ウイングを中盤まで下げたうえ、さらに最終ラインもベタ引きを回避。4DF+5MFが10㍍程度の距離感を保ち、上下の“圧縮”で敵の攻撃を封じようと試みたのだ。
 
 これが功を奏し、ポゼッションで下回りながらも守備組織はほぼ終始安定。
 
 前半は2分にミス絡みでラヒーム・スターリング、16分と32分にウィルフリード・ボニ、38分にバカリ・サーニャ、40分にフェルナンジーニョに流れの中からシュートを許したが、いずれもシュートコースにDFが身体を投げ出せる状態にあり、致命傷には至らなかった。
 
 たしかに57分には先制点を許したが、これはCKからのオウンゴール。ヴァンサン・コンパンに後ろから伸し掛かられたジョルジョ・キエッリーニの頭に当たって、ゴールネットが揺れたのだ。
 
 決して流れの中で崩されて許した失点ではなかった。
 
2)マリオ・マンジュキッチの献身
 
 事実上の1トップを張ったマンジュキッチの“献身”は、ユーベの勝利に欠かせない要素のひとつだった。
 
 攻撃ではポストワークをこなしながら裏への飛び出しを続け、守備では絶え間ないチェイシングを披露。
 
 そして、70分にはポール・ポグバが左サイドから上げた斜めのクロスを足先で触れ、同点ゴールをゲットしたのだ。
 
 その4分後には足がつり、78分にベンチに退くほど全力を振り絞ったマンジュキッチの“献身”は、特大の称賛に値する。

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