• トップ
  • ニュース一覧
  • 【バイタルエリアの仕事人】Vol.12 中島依美|WEリーグ独走首位も納得はできず? プロ化、なでしこジャパンに抱く本音とは――

【バイタルエリアの仕事人】Vol.12 中島依美|WEリーグ独走首位も納得はできず? プロ化、なでしこジャパンに抱く本音とは――

カテゴリ:女子サッカー

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年12月29日

五輪は本当にきつかった。正直、もう守備はしたくないって思うくらい

今夏の東京五輪では世界との差を痛感したが、日本が生きる道も改めて実感したようだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

画像を見る

 今夏、東京五輪に臨んだなでしこジャパンは、奮闘むなしくベスト8で姿を消した。世界との差を痛感する結果となったことは、中島自身も認めるところだ。その五輪で彼女は何を感じ取ったのか?

――◆――◆――

 日本にも能力の高い選手はどんどん出てきていますが、やはり世界のレベルアップのスピードは速いです。それはオリンピックですごく感じました。とくに差を感じたのはフィジカル。熊谷紗希選手など海外でプレーしている選手は戦えていたと思いますが、自分はまだまだ弱いなと感じました。

 例えば日本で速いと言われている選手でも、海外では普通のスピードですし、まず日本では経験できないものがあります。そのうえ、強豪国は男子並みのキック力もあって、右ウイングから左ウイングへのサイドチェンジとか・・・。いやあ、あれはきつかったですね(笑)。

 五輪では守備をする時間が長かったので、本当にきつかった。正直、もう守備はしたくないって思うくらい。だからこそ、まずはボールを持っておきたいんですよね。ボールを回しながらゴールに進んでいくサッカーがいいと思いますし、そこが日本の強み。「止める・蹴る」という部分では、海外の選手に比べても日本の選手は巧い。海外でも巧い選手はいるけど、全員が全員そういうわけじゃないし、日本人にはやっぱり器用さや俊敏さがあります。

 さらに、日本は世界のトップと比べても組織力もすごくあると思っています。海外だと中や逆サイドの動きに合わせてサイドが締めるとか、そういう連係があまりないんです。うまく間あいだに立って、テンポよくボールを動かせたら、もっと行けたのかなとは思います。ただ、口ではこう言えますが、それをピッチで実現できるかが問題ですね。

 もちろん、フィジカル面をもっと向上させていきながら、もっとポゼッションを突き詰めて相手が追いつけないくらいのテンポで回していく――。うーん、難しいけど、そこが日本の良さだし、目指すべきところかなと。

 やはり現役でやっている以上は、代表を目指していますが、今回外れたのは自分の実力不足という面もあると思います(※11月のオランダ遠征ではメンバーから外れた)。そこは、INACには良い監督もいるので、自分を磨きながら、また代表に入れるよう、常にいいプレーができるように、日々良い準備をして取り組んでいきたいですね。
 

 日本にも能力の高い選手はどんどん出てきていますが、やはり世界のレベルアップのスピードは速いです。それはオリンピックですごく感じました。とくに差を感じたのはフィジカル。熊谷紗希選手など海外でプレーしている選手は戦えていたと思いますが、自分はまだまだ弱いなと感じました。

 例えば日本で速いと言われている選手でも、海外では普通のスピードですし、まず日本では経験できないものがあります。そのうえ、強豪国は男子並みのキック力もあって、右ウイングから左ウイングへのサイドチェンジとか・・・。いやあ、あれはきつかったですね(笑)。

 五輪では守備をする時間が長かったので、本当にきつかった。正直、もう守備はしたくないって思うくらい。だからこそ、まずはボールを持っておきたいんですよね。ボールを回しながらゴールに進んでいくサッカーがいいと思いますし、そこが日本の強み。「止める・蹴る」という部分では、海外の選手に比べても日本の選手は巧い。海外でも巧い選手はいるけど、全員が全員そういうわけじゃないし、日本人にはやっぱり器用さや俊敏さがあります。

 さらに、日本は世界のトップと比べても組織力もすごくあると思っています。海外だと中や逆サイドの動きに合わせてサイドが締めるとか、そういう連係があまりないんです。うまく間あいだに立って、テンポよくボールを動かせたら、もっと行けたのかなとは思います。ただ、口ではこう言えますが、それをピッチで実現できるかが問題ですね。

 もちろん、フィジカル面をもっと向上させていきながら、もっとポゼッションを突き詰めて相手が追いつけないくらいのテンポで回していく――。うーん、難しいけど、そこが日本の良さだし、目指すべきところかなと。

 やはり現役でやっている以上は、代表を目指していますが、今回外れたのは自分の実力不足という面もあると思います(※11月のオランダ遠征ではメンバーから外れた)。そこは、INACには良い監督もいるので、自分を磨きながら、また代表に入れるよう、常にいいプレーができるように、日々良い準備をして取り組んでいきたいですね。

※後編に続く。次回は12月30日に掲載します。

取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
【関連記事】
「色っぽい…」なでしこ塩越柚歩が披露した“肌見せ”初モデルショットにファン大反響!「攻めましたね」【2021総集編】
大宮V・仲田歩夢が“鮫島サンタ”からのプレゼントを公開!「朝からみんなで大盛り上がり!」
稀代のテクニシャンはいかにして作られたのか?「俺の原点」習志野高から日本代表への飛躍まで【玉田圭司ストーリー・前編】
名古屋・セレッソ時代に出会った3人の恩人――ピクシー、フォルラン、風間八宏から学んだもの【玉田圭司ストーリー・中編】
「世界を見てこい」恩師の言葉で海外武者修行も視野に…左足の名手が志す指導者への道【玉田圭司ストーリー・後編】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ