ターニングポイントになったのは、やはり開幕戦。ホームで5-0で勝てたのは大きかった
サッカーにおける攻守の重要局面となる「バイタルエリア」。ゴールや失点にダイレクトに関係してくる、“勝負の肝”となるスペースをいかに攻略するか、いかに死守するかは、多くのチームにとって不偏のテーマだろう。そんな「バイタルエリア」で眩い輝きを放つ選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第12回は、INAC神戸レオネッサの大黒柱で、なでしこジャパンでも長く主軸として活躍してきた中島依美だ。
I神戸は今年9月に、新たに創設されたWEリーグで開幕8連勝を飾り、いまだ負けなし。星川敬新監督が率いるチームは、2位に勝点9差をつけて首位を快走中だ。そのチームを中島は全9試合フル出場で支える。
ただし、自己評価を聞けば「うーん、真ん中くらいですかね」と冴えない表情。決して現状に満足はしていない。その背景には今季から挑戦する新たなポジションでの苦闘、新監督のもとでのさらなる成長への渇望があるようだ。
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I神戸は今年9月に、新たに創設されたWEリーグで開幕8連勝を飾り、いまだ負けなし。星川敬新監督が率いるチームは、2位に勝点9差をつけて首位を快走中だ。そのチームを中島は全9試合フル出場で支える。
ただし、自己評価を聞けば「うーん、真ん中くらいですかね」と冴えない表情。決して現状に満足はしていない。その背景には今季から挑戦する新たなポジションでの苦闘、新監督のもとでのさらなる成長への渇望があるようだ。
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今季、ここまで好調なのは監督が目指すサッカーの共通理解を全員が持ち、一戦一戦に対する準備がしっかりできているからだと思います。欲を言えばもっと点を獲って勝てる試合もあったので、そこは後半戦に向けてしっかりと上回っていきたいですね。
ターニングポイントになったのは、やはり開幕戦。始まりは結構大事で、勢いに乗れるかどうかという意味でも5-0でしっかり勝てたのは大きかったです(大宮アルディージャVENTUS戦)。ホームでしたし、本当に今までとは違ってプロリーグということで、コロナという状況のなかでもたくさんのお客さんが来てくれていました。
もちろん気持ちは入っていましたし、やはり「プロ」となったら結果が大事ですし、結果を残し続けなければいけない。そうしないと、お客さんも入ってくれないという危機感もあるし、プロ選手としての責任は常に意識しています。
ただ、ここまでの自分の出来を振り返ると、得点が獲れていない。やはり得点を獲りたいという気持ちがあるので、納得はできていません。今季からアンカーのポジションをやらせてもらっていますが、リスク管理を任されている面もあるので、攻撃とのバランスが難しい。ただ、自分の持ち味はキックなので、もう少しミドルシュートなどを狙っていく状況も自分でつくり出したいですね。
今季は9年ぶりに星川敬監督がチームの指揮を執っていますが、二十歳くらいの時に教わった指導者と数年離れてからまたこうして一緒にできるのは嬉しい。若かった頃はすべてがガムシャラで、あまり深く考えることもなくプレーしていた感覚がありましたが、今またこうしてあの時よりも経験値が上がった中で、星川監督からサッカーを教われるのは嬉しいことです。また監督のサッカーが凄いので、いろいろ自分が成長しているなと思えるんです。
ターニングポイントになったのは、やはり開幕戦。始まりは結構大事で、勢いに乗れるかどうかという意味でも5-0でしっかり勝てたのは大きかったです(大宮アルディージャVENTUS戦)。ホームでしたし、本当に今までとは違ってプロリーグということで、コロナという状況のなかでもたくさんのお客さんが来てくれていました。
もちろん気持ちは入っていましたし、やはり「プロ」となったら結果が大事ですし、結果を残し続けなければいけない。そうしないと、お客さんも入ってくれないという危機感もあるし、プロ選手としての責任は常に意識しています。
ただ、ここまでの自分の出来を振り返ると、得点が獲れていない。やはり得点を獲りたいという気持ちがあるので、納得はできていません。今季からアンカーのポジションをやらせてもらっていますが、リスク管理を任されている面もあるので、攻撃とのバランスが難しい。ただ、自分の持ち味はキックなので、もう少しミドルシュートなどを狙っていく状況も自分でつくり出したいですね。
今季は9年ぶりに星川敬監督がチームの指揮を執っていますが、二十歳くらいの時に教わった指導者と数年離れてからまたこうして一緒にできるのは嬉しい。若かった頃はすべてがガムシャラで、あまり深く考えることもなくプレーしていた感覚がありましたが、今またこうしてあの時よりも経験値が上がった中で、星川監督からサッカーを教われるのは嬉しいことです。また監督のサッカーが凄いので、いろいろ自分が成長しているなと思えるんです。