今回のインタビュー中、何度か本人が口にした言葉だ。
KSC加平から柏レイソルU-12に加入。以来、U-18に至るまで柏レイソルの下部組織で育ってきた。とてもフレンドリーな環境だったが、「自分は上手い」と思っていた鼻はへし折られ、現実は否が応でも突き付けられた。毎日アピールを求められる中、必死に実力を磨いてきた。身近にいたプロ選手や偉大な先輩を手本に、自分の武器になるものを探し、研究してきた。
そして柏レイソルU-18を卒業する時、当時ユースダイレクターだった吉田達磨氏に言われた。
「足が遅くても背が小さくても活躍できるんだって、お前が証明してみろ」
以来、その言葉を追い続けてきた自分がいる。
「自分の得意なプレーを伸ばそうとシュート練習もずっとやってきましたし、キックはより突き詰めましたし、ボールを持っていない時のポジショニングや駆け引きも常に意識するようになりました。よく見ろと言われていたバルセロナの試合映像もメッシではなくて、当時だったらペドロやビジャがボールを持っていない時の動きをずっと追ってましたね」
コンディションとともに、シュート技術を向上させようと必死に取り組んできた。その根幹には、共通するきっかけから追求が始まっていた。毎試合100%の状態で試合に出てゴールを決める。これが宮澤弘という選手のもっとも分かりやすい自己表現なのだ。
日々のモチベーションも高い。そこには柏レイソルの下部組織でともに育ってきた同期の選手たちの活躍もある。たとえば、現在名古屋グランパスでプレーする中谷進之介とは、今でも頻繁に連絡を取り合う仲だ。
「彼は今年の3月に日本代表でもデビューしましたけど、一緒にプレーしてた頃からすごい頑張ってたんです。彼もずっと個別でトレーニングを続けてきて足も速くなったし、一歩が延びるようになったという話を聞いて。何年間もケガなしでプレーしているのを見たり聞いたりしていて。それこそ、11月にプライベートジムのSyncaというのを立ち上げてしまうくらいで。そういう話ができる存在が身近にいるのは大きいですね。僕ももっと頑張らないと、という思いはやっぱり出てきます」
Jリーグという高みを目指す南葛SCに、上昇志向の強い宮澤弘がいるというのは非常に心強い。しかし、これをもってシーズンを総括するにはまだ早い。リーグ戦は終わっても南葛SCの今シーズンはまだ終わっていない。次回は、リーグ得点王の目から見たチーム、そして12月に控えている関東1部リーグ昇格をかけた入替戦について話を聞く。(文中敬称略)
※後編に続く。次回は11月30日に公開します。
取材・文●伊藤 亮
********************
<お知らせ1>
南葛SCをスポンサードするKLabが運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』では、8月6日(金)より南葛SCのユニフォームがゲーム内アイテムとして登場します。
アイテムは8月6日(金)16:00~12月31日(金)23:59の期間内にアプリログインでプレゼントされるので、ぜひこの機会にゲームでも南葛SCのユニフォームをゲットしよう。
<お知らせ2>
南葛SCをスポンサードするKLabが、今季もコラボレーションキャンペーンを開催中。南葛SCの公式戦の試合結果に応じて、同社が運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム ~』のゲーム内アイテムをプレイヤーにプレゼントする。
プレゼント内容は、南葛SCが勝利すれば「夢球×5」、勝利以外であれば、「コイン×28,300」となっている。さらに、勝利の際は「夢球×5」に加え、南葛SCが入れた得点分の夢球も配布される。南葛SCを応援して、アイテムをゲットしよう。
********************
Supported by KLabGames
