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「僕の役割はピッチ外の部分」Jクラブのホペイロを目指すマネージャーは最後の高校選手権をいかに戦ったか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年11月18日

栃木SCでの体験は、より精度の高い仕事となって選手たちに還元された

 栃木SCでの経験を高橋はこう振り返る。

「練習の準備ではいろんなことをやりました。ボールの空気圧を確認する。新型コロナウイルスが流行していた時期だったので、選手別にバケツに氷水を張り、選手によって飲む量や種類が異なるのでひとりずつ用意する。GKの練習サポートや片付けなども行ないました。トレーニングマッチにも帯同させてもらったので、その時はロッカールームの作成や試合の時の流れを実際に体験させてもらったんです。もちろん、ホペイロの仕事はさせてもらえないので、横で見させてもらいました。豊田陽平選手のスパイクなどを見たのですが、プロの仕様がどうなっているかを知る機会になったのは貴重な経験です」
 
 そして、貴重な体験は、この選手権予選でのロッカールームのレイアウトやドリンクの配置など、より精度の高い仕事となって選手たちに還元されている。

「栃木SCでは用具を必ず同じ場所に戻し、荷物を配置する際は選手の導線を考えていました。ロッカールームでは、椅子に座ってすぐにボードが見られるような配置になったので、自分もチームに戻ってからはやり方を変えたんです。今まで椅子の上に3本飲み物を置いていたのですが、足もとに2本配置し、一番飲んでもらいたいドリンクだけ椅子の上に置くようにしました」

 誰よりもチームのために動いてきた高橋。そして、迎えた最後の選手権。高橋は豊島監督から選手としてベンチに入りを要請される。それを聞いた瞬間、高橋は断るつもりでいた。何故ならば、自分が入ることで他の選手がベンチに入れなくなるからだ。ただ、自分の存在が「チームのためになるのであれば」という想いでベンチ入りを受諾し、準々決勝の早大学院戦までメンバーに入った一方で、スタジアムで戦う準決勝以降は一人でも多くの選手に選手権の雰囲気を味わってもらうためにベンチから外れる意向を伝えた。

「ベンチに入りたいという想いはあまりなかったんです。僕の役割はピッチ外の部分で試合中は主にロッカールームでハーフタイムの準備をすること。なので、そこにこだわりはなかった」
 
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