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【女子W杯総括】4年間のさらなる成熟を強みにした「なでしこ」。今後はよりタクティカルな戦いに突入する予感も

カテゴリ:日本代表

西森彰

2015年07月07日

女子サッカーも、よりシビアな戦いへ。

決勝でアメリカが見せたセットプレーをはじめ、日本に対して策を講じてくるチームが多かったことは、今後の戦いにおいて見過ごせない点だろう。(C) Getty Images

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 絶対的なストライカーがいるチームが勝つ。そんな時代を経て、女子サッカーも戦術が進化している。準決勝で対戦したイングランドは、劣勢が予想されるスタミナ比べも、中盤での戦いも諦めて、ロングボールとロングスローで徹底的に日本の最終ラインを脅かした。
 
 アメリカは、対日本用のセットプレーを隠し持ち、ビルドアップの拠点を徹底的に潰してきた。フィジカルやスピードで上回るチームが、日本の土俵での勝負を避け、弱点を突いてきている。
 
 ヨーロッパの舞台で長く戦ってきた大儀見優季は言う。
「今大会もつないでくる相手には負けていなかったけれど、蹴ってくる相手だと重心が低くなって、枚数をかけて守ろうとしてしまう。今、世界では、フィジカルとスピードがある選手同士が連動しています。日本の選手はボールを持てる選手が多いのだから、もっと貪欲に相手の嫌なところを突いていくべき。将来的には数的優位を作る前に、1対1の局面で上回らなければいけませんね。」
 
 サッカーの世界では、常に潮流が変わる。ベースとなるストロングポイントに、少しずつプラスアルファを積み上げていかなければ、戦術的にもよりシビアになりつつある戦いを勝ち抜いてはいけない。
 
取材・文:西森 彰(フリーライター)
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